12:ホント？ ページ12
*
そろそろいいかな………
静かになって数分、そーっとドアを開けて身支度を整えてフロアに戻ると
女子達に囲まれて困ったように眉を下げてるﾄﾞﾝﾍが目に入った
そのﾄﾞﾝﾍはあたしを見つけると『パァ♡』と花が咲いたように微笑んで大きく手を振った
一斉に振り返る女子達におののく(汗)
きっと……根掘り葉掘り質問攻めにされてたんだろうね
「ヌナ！どこ行ってたんですか？そろそろ行かないと」
「う、うん…資料室にちょっと…」
トイレにいたなんて言えない！！！！
あからさまに敵視する女子達の視線を背中に浴びつつ、営業に出掛けた
鼻歌交じりに歩く、ﾄﾞﾝﾍの背中を見ながら……
あの子達が言ってた事、ホント？
本気であたしが好きなの？
チャラそうに見えて、実は一途っていうのもホント？
そんなことを考えてしまう自分がいて……
失った恋を忘れるには新しい恋をすることだってハナは言ったけど
もう、じゃない。まだ、なんだよ……
「ヌナ？」
「え？」
「着きましたよ」
「あ、ああ……」
「はー、緊張するなぁ」
「ま、きっと無理だと思うけど、頑張りなさい。お手並み拝見ってとこね」
「あの約束、忘れないでくださいよ？」
「契約が取れたら、でしょ？」
「取りますから！絶対！！」
そう意気込んでるけど……
あそこは担当者が保守的で、今まで頑として受け付けてくれなかった
昨日や今日でそれが覆るとは到底思えない
襟を正し、小さく頷いたﾄﾞﾝﾍは唇をギュッと噛み締めた
難攻不落のエントランスをくぐるﾄﾞﾝﾍとあたし……
それから数時間…………
ベンチに腰掛けるﾄﾞﾝﾍに、買ってきたコーヒーを手渡す
「まあ、気を落とさないで。まさか本当に取れると思ってたわけじゃないでしょ？」
「それは……そうだけど…」
「まさか、もう諦めるの？」
「え？」
「今日ダメだったからって、もう諦めるなんて言わないでしょ？」
「それって……オレにもチャンスあるってこと？」
「えぇ？それは営業マンの心得として……」
「そうでしょ？でしょ！？よっしゃー！明日も頑張るぞ！！」
はは……煽っちゃった(汗)
とことん前向きだなぁ(笑)
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さくらこ(プロフ) - 彩さん» 彩さん、ありがとうございます( ´ ▽ ` )ﾉこれからもよろしくお願いします♪ (2014年11月24日 21時) (
レス) id: c51219206a (このIDを非表示/違反報告)
さくらこ(プロフ) - ゆいさん» ゆいさん、ありがとうございます♪引き続きよろしくお願いします( ´ ▽ ` )ﾉ (2014年11月24日 21時) (レス) id: c51219206a (このIDを非表示/違反報告)
彩(プロフ) - 読めました。更新楽しみにしています。 (2014年11月24日 21時) (レス) id: a4dd4acfd9 (このIDを非表示/違反報告)
ゆい(プロフ) - 見れました！ 本当、続きが読めて嬉しいです！ (2014年11月24日 19時) (レス) id: 6061a04eaa (このIDを非表示/違反報告)
さくらこ(プロフ) - 彩さん» 彩さん、新しいお話読めてますか？編集中だったのでパスワードをかけさせてもらってました。言葉足らずですいませんでしたm(._.)m (2014年11月24日 17時) (レス) id: c51219206a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：さくらこ
| 作者ホームページ：http://id41.fm-p.jp/390/cherryhae15/
作成日時：2014年9月24日 19時
