42:『好き』が伝わるように ページ42
*
ふわり、あたしと同じシャンプーの香りが鼻を擽る
ああ、なんか幸せ
「ﾄﾞﾝﾍ……？苦しいょ…」
「ヌナ……」
「ん？」
「ホント好き…」
「ﾄﾞﾝﾍ……」
ﾄﾞﾝﾍの『好き』が、耳元からじんわり心に染み込んで
抱きしめられた胸の暖かさが、身体中を包み込んでくれる
誰かから、好きって言われてこんなに幸せになったことがあっただろうか
あたしも、ﾄﾞﾝﾍの逞しい背中に腕を回して
これ以上くっつくのがムリなくらいぎゅうって抱き締めた
「あたしも……大好きだよ」
あたしの『好き』も、同じようにﾄﾞﾝﾍに伝わりますように
こんなにも大切で、愛おしくて気持ちが溢れてくるの
「ヌナ、開けていい？」
「うん、気に入ってくれるといいけど」
「ヌナが買ってくれたものだよ？気に入るに決まってんじゃん！」
「そうかな？(笑)」
「え？オレ、変なこと言った？」
「いや、そうじゃなくて…」
ﾄﾞﾝﾍがあんまり必死で言ってくれるから…
嬉しくて笑えてくるんだよ
「じゃあ、開けるよ？」
「うん」
まるで、クリスマスプレゼントを開ける子供みたいに瞳をキラキラさせて
包みを丁寧に開いていく
気に入ってもらえるだろうか？
なんだか緊張する
「………」
あれ？(汗)反応が…気に入らなかったかな？
「めっちゃ気に入った……！どう！？似合う？」
おもむろに箱から出して、自分の首のあたりに充てて
見開いた瞳が今にもこぼれそうだよ
「ん……凄く似合う」
やっぱり
思った通り、ﾄﾞﾝﾍによく似合ってる
「ん」
「え？」
「ヌナがして？」
「えぇ？あたしが？」
「早く〜」
ちょw何それ、可愛すぎるんだけど////
「あたし、苦手なんだよ…ネクタイとか」
「いいから、ほら」
ネクタイを差し出されて、しぶしぶﾄﾞﾝﾍの首にかける
「ん？こっちの長さは……これでいいの？それから…」
悪戦苦闘してるあたしを、黙ってニコニコ見つめてるﾄﾞﾝﾍ
や、やりにくい……(汗)
「ちゅ」
「きゃっ」
いきなり、首元に素早くキスが落ちてきた
「もう！ビックリしたじゃない！」
「だって、かわいくて(笑)ヌナにも苦手な事があったんだね」
「そ、そりゃあ、あたしだって苦手な事の一つや二つ…ちょ！だからやめて」
あたしがネクタイに集中してるのをいい事に
わざと何度も頬っぺたとか耳とかにキスしてくるから
一向に仕上がらない！！
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さくらこ(プロフ) - 彩さん» 彩さん、ありがとうございます( ´ ▽ ` )ﾉこれからもよろしくお願いします♪ (2014年11月24日 21時) (
レス) id: c51219206a (このIDを非表示/違反報告)
さくらこ(プロフ) - ゆいさん» ゆいさん、ありがとうございます♪引き続きよろしくお願いします( ´ ▽ ` )ﾉ (2014年11月24日 21時) (レス) id: c51219206a (このIDを非表示/違反報告)
彩(プロフ) - 読めました。更新楽しみにしています。 (2014年11月24日 21時) (レス) id: a4dd4acfd9 (このIDを非表示/違反報告)
ゆい(プロフ) - 見れました！ 本当、続きが読めて嬉しいです！ (2014年11月24日 19時) (レス) id: 6061a04eaa (このIDを非表示/違反報告)
さくらこ(プロフ) - 彩さん» 彩さん、新しいお話読めてますか？編集中だったのでパスワードをかけさせてもらってました。言葉足らずですいませんでしたm(._.)m (2014年11月24日 17時) (レス) id: c51219206a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：さくらこ
| 作者ホームページ：http://id41.fm-p.jp/390/cherryhae15/
作成日時：2014年9月24日 19時
