狂愛3

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それでもブイさんはやっぱりあたしの事が嫌いだから浴びせてくる言葉は態度は冷たく鋭い。







「撮影開始しまーす！」




撮影スタッフの呼びかけで再び慌ただしく動き出す周り。




それに合わせてブイさんも立ち上がり撮影現場へと戻っていった。







さっきまでのシーンは後から取り直すらしく今からは別のシーンをやるらしい。





頑張れよ、と先輩俳優さんから肩を叩かれている。





それに笑顔で答えるブイさん。




やっぱりあたしと接する態度と違いすぎる、まるで別人だ。






撮影は順調に進みさっきの撮影が止まった時のブイさんは既に消えていた。







しかし、ついに最後。キスシーンが入る場面が始まりあからさまに顔が強ばるブイさん。





本当にどうしたんだろう。






その時あたしの携帯がブルブルと震えた。





ディスプレイには ラップモンスターさん の文字。





この前の出来事で何かあった時に連絡がつくようにと、連絡先を交換しておいた。






「はい、Aです」



NM「急に悪い。今大丈夫か？」




「大丈夫ですよ」




声を小さめにして言葉を返す。




ブイさんはその間にも撮影が進んでいく。




今は問題のキスシーンよりも少し前のところだ。





NM「なら良かった。ちょっと聞きたいことがあるんだが……」




「あ、そうだ。その前に一つだけだけいいですか？」




ラップモンスターさんだったら何か知っていると思いブイさんのことを聞いてみる。



「ブイさんって実は女嫌いだったりしますか？」




NM「テヒョンが、か？それは無いな。
急になんでそんなことを、何かテヒョンに問題でもおきたのか？」





それは無い、と言い切るラップモンスターさん。



やっぱりその可能性は低いよね……




「実はキスシーンがあってそこのシーンでブイさんが嫌がっているような、怯えているような、そんな感じなんです」






NM「あーそれか。そういえば昨日キスシーンだは嫌だとか何とか言ってた気もするな」





軽い感じて答えるラップモンスターさんにあたしはどこか違和感を感じた。




嫌だ、それだけ？それにしては拒み過ぎなきもする。





「そういえばラップモンスターさんが聞きたかった事って何ですか？」





NM「今探し物をしててな、ホソクと一緒に。雇用者リストを探してるんだけどどこにあるかわかるか？」





雇用者リスト………




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