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ジミン side





怒れる。




僕のダンスが嫌いって何?





もっともっと上手くならなきゃいけないの、





もっともっと練習しなきゃいけないの、





事務所の主電源は切ってあるから、エレベータは使えなくて仕方なく階段で上にあがる。





ドダッ、




「っ、、、」




足が震えて思うように階段さえ登れない。





足を酷使しすぎてもう言うことを聞かなくなってきた。





体の節々が悲鳴を上げている。




当たり前だ、最近ろくに寝ずにずっと練習してるから。




メンバーもAも休めって言ってくれるけど、僕だって本当は休みたい。




寝たい。




こんなになるまで体を壊したくない。





でも、寝れないんだ。





目をつぶれば本当休んでいいのか自問自責が始まって止まらなくなる。





ソンミンは、……ソンミンはもっと辛かったのかなって。




病気で苦しんでいるのに、僕の気持ちを優先してくれたのに、




ソンミンがそれほどまでして考えてくれた僕の踊りを、もっと上手に踊らなきゃって。





休んでる場合じゃない。




なんとか部屋にたどり着き一口水を飲んで再び練習を再開した。





明日のステージで披露する曲が部屋の中に響き、荒い息と一緒に僕の耳に飛び込んでくる。






音楽が止まり、疲労で顔色の悪い自分が鏡に写る。






さすがに今日は休んだ方がいいかもしれない、明日の仕事に支障が出る。





全ての行動は仕事を中心に組み立てられる。





意識しなくても明日の仕事のために今の自分の行動を決めている。




それがずっと前から毎日繰り返してきた。






「っ……いやだ」




ステージに立ちたくない。





自分のプライベートの時間が無くなるのも、睡眠時間が削られるのも、昔からの友達と距離ができちゃうのも。






仕方がないって受け止められていた。





それを覚悟してこの世界に飛びこんだんだから。





本当に大切な人を大切に出来ない






それだけは絶対しない






そう決めていたのに、





いつから仕事優先になってしまったんだろう。





この優先順位だけは変わっちゃいけなかった。






もうあんな後悔したくないんだ。






大切な人に何も出来ない自分でいたくないんだよ。




「ソンミン、、、はぁ、はぁ」




再び踊り始める。

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 ムール貝 - あの…この小説、一から見ようと思って作品欄で狂愛1とか2を探したんですけど無くて…消しちゃいましたか…?  なんか、すいません……!!! (2020年3月15日 21時) (レス) id: 8e13a950e1 (このIDを非表示/違反報告)
ミヒ - メンバー全員を均等にしかも読み込みやすく書かれていて感動しました!最初は結構主人公に情が移っていたのですが今の展開でもう既にメンバーと主人公との関係の深まりに涙腺崩壊寸前です(語彙力) (2019年7月11日 23時) (レス) id: 620040a8de (このIDを非表示/違反報告)
ハウン - キスん所、めっちゃ好いーとよ! (2018年4月3日 2時) (レス) id: 57e7df4311 (このIDを非表示/違反報告)
* * 泡夢 * *(プロフ) - みよさん» ありがとうございます()続編も応援してます!! (2018年1月31日 0時) (レス) id: 942486a6d8 (このIDを非表示/違反報告)
みよ(プロフ) - * * 泡夢 * *さん» 私も負けません(><) (2018年1月30日 21時) (レス) id: 5620a473a2 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:みよ | 作成日時:2017年10月16日 22時

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