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「…………」
ごもっともなことを言われて何も言い返せない。
自分でも気づいてるもん、この格好が凄いダサくて可愛さなんて欠片もないこと。
でも、あたしにはこの格好にしてる理由がちゃんとあるから。
JM「ごめんごめん、言いすぎた」
「ほんとですよ。ジミンさんは相変わらず女心がわかってないです。それで、あんなにメンタルも弱いんだから最悪ですよ」
JM「おい、Aも言いすぎ」
あたしに近づいてきて、おにぎり座りしているあたしの前でしゃがんでポコッと頭を軽く叩いてくるジミンさん。
「うわー痛い痛い痛い痛い」
本当はそんなに痛くないけどわざとらしく痛がって頭を押さえる。
JM「はいはい、そりゃあ大変だ。早く帰って寝ないとね」
立って、と手を差し出され素直に従って立ち上がる。
あたしはジミンさんの手を握ったまま離さない。
ジミンさんはそんなあたしに驚いたような顔をしたあと困ったように笑った。
あたしが何を言いたいのか分かってるみたいだった。
「一緒に帰りましょう」
JM「んーもー、絶対そうゆうと思った。テヒョンあたりにでも頼まれたんでしょ?」
コクリあたしは頷いた。
「それにあたしも心配ですし」
JM「んー。Aが心配してくれんのは凄い嬉しいけど。ごめん、無理」
なんとなくジミンさんがそうやって答えるんじゃないかなって思ってた。
「じゃあ待ってます」
JM「ダメ、もう体震えてんじゃん。早く体あっためるためにも帰って」
「でも!………」
JM「僕、唯一Aのダメな所ってそこだと思うよ。粘りすぎね、人のこと考えすぎんのもよくないよ。逆にそーゆー気持ちがこっちの負担になる」
久々に言われた拒絶される言葉に柄にもなくショックをうけてるあたし。
前だったらこんなの言われてもどうってこと無かったのにな。
言われなさすぎて逆に小さなこんな言葉でショックをうけてしまう。
黙り込んだあたしにジミンさんはまた困ったように笑った。
JM「傷つけたいわけじゃなかったんだけどな」
あたしが持っていたバックを手に持ったジミンさんはあたしの手を引いて部屋から一緒にでる。
前はあたしがジミンさんのお世話をしていたのに今は反対の立場になってる。
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ムール貝 - あの…この小説、一から見ようと思って作品欄で狂愛1とか2を探したんですけど無くて…消しちゃいましたか…? なんか、すいません……!!! (2020年3月15日 21時) (レス) id: 8e13a950e1 (このIDを非表示/違反報告)
ミヒ - メンバー全員を均等にしかも読み込みやすく書かれていて感動しました!最初は結構主人公に情が移っていたのですが今の展開でもう既にメンバーと主人公との関係の深まりに涙腺崩壊寸前です(語彙力) (2019年7月11日 23時) (レス) id: 620040a8de (このIDを非表示/違反報告)
ハウン - キスん所、めっちゃ好いーとよ! (2018年4月3日 2時) (レス) id: 57e7df4311 (このIDを非表示/違反報告)
* * 泡夢 * *(プロフ) - みよさん» ありがとうございます()続編も応援してます!! (2018年1月31日 0時) (レス) id: 942486a6d8 (このIDを非表示/違反報告)
みよ(プロフ) - * * 泡夢 * *さん» 私も負けません(><) (2018年1月30日 21時) (レス) id: 5620a473a2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:みよ | 作成日時:2017年10月16日 22時