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彼女の暖かさは今からまでに出会った人の中でもダントツで、
冷えきった俺らの心に少しずつだけど確実に浸透して言った。
だからだろうな、もうメンバーの誰も彼女を傷つけなくなった。
口に出しては言わないけど確実にもうこの子を離すことの出来ない状況になった。
もう誰もおまえを傷つけない、
「だから、泣かないでくれ」
この考えが自分勝手なこと重々承知している。
でも彼女には笑っていてほしい。
こんな俺らを受け止めて、そして支えて欲しい。
つかれた、もう疲れたから。
でもまだ止まりたくないから止まれないから。
君が俺らを支えて欲しい。
そのためにも彼女を大切にしよう。
そう考える俺の心に自分自身で呆れた。
こんなにも自分のことしか考えられない人間にいつからなってしまったんだ。
彼女の頭をゆっくりとなでる。
そんな俺は多分歪んでる。
彼女からしたら逆にこんな状況になってしまったほうが辛くなるかもしれない。
もっと殴られて蹴られて耐えられなくなって早く俺らから離れたほうが良いと思う。
なんでこんな若い彼女が俺らのマネージャーになったのか、そもそもそこから意味がわからない。
いつもパンさんはほんと何を考えてるから分からない。
でもあの人は意味の無いことは絶対しないから、彼女がここに来たのも何か訳があるからだとは思う。
それが何なのかは検討もつかない。
だけどここで彼女と俺らが出会ったのもなにかの運命。
そして彼女を手に入れようと(恋の意味ではない)思ったのもなにかのさだめ。
俺が手に入れたいと思ったものは今まで自力で全て手に入れてきた。
どれも簡単に手に入ったわけじゃない。
だけど、俺は俺のやり方でどこまでもずる賢く執拗に追いまわして必ず実現させる。
それで今ここまで上り詰めてきたんだ。
一度やると決めたら躊躇したことなんて1度も無かった。
こんな気持ち初めてだ。
本当に俺の意のままに彼女を使おうとしていることに俺は迷いを感じていた。
本当に彼女を今手放さなくてもいいのか。、
もう後戻りできないようなそんな予感がする。
とか思いながらも彼女の手を握って眠ろうとしていゆ時点で結局そんな気はサラサラないのかもしれない。
これからの未来を暗示するかのように月に雲がかかり完全に部屋の中が漆黒となった。
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ムール貝 - あの…この小説、一から見ようと思って作品欄で狂愛1とか2を探したんですけど無くて…消しちゃいましたか…? なんか、すいません……!!! (2020年3月15日 21時) (レス) id: 8e13a950e1 (このIDを非表示/違反報告)
ミヒ - メンバー全員を均等にしかも読み込みやすく書かれていて感動しました!最初は結構主人公に情が移っていたのですが今の展開でもう既にメンバーと主人公との関係の深まりに涙腺崩壊寸前です(語彙力) (2019年7月11日 23時) (レス) id: 620040a8de (このIDを非表示/違反報告)
ハウン - キスん所、めっちゃ好いーとよ! (2018年4月3日 2時) (レス) id: 57e7df4311 (このIDを非表示/違反報告)
* * 泡夢 * *(プロフ) - みよさん» ありがとうございます()続編も応援してます!! (2018年1月31日 0時) (レス) id: 942486a6d8 (このIDを非表示/違反報告)
みよ(プロフ) - * * 泡夢 * *さん» 私も負けません(><) (2018年1月30日 21時) (レス) id: 5620a473a2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:みよ | 作成日時:2017年10月16日 22時