検索窓
今日:11 hit、昨日:49 hit、合計:1,662,196 hit

129 ページ29

YG「だから、幻覚じゃねえ」



あきれたように再び呟くシュガさん。




「じゃあなんでこんな所に?」


率直な疑問をぶつける。






YG「それはこっちのセリフだ」





「あたしの家ここから近いんです」




シュガさんは、そうか、と呟くと海を見始めた。





どうしたらいいか分からなくて



とりあえず



当たり障りのない言葉をかけた。




「もう夜遅いですし、帰った方が良いですよ」




YG「そうだな」





そう呟いたのに



そこから動こうとしないシュガさん。





「シュガさん?帰らないんですか」




YG「お前に関係ないだろ」





関係なくはないと思うけど。





「明日朝から仕事の予定入ってますよ」




その言葉に頭を下げて


顔を手で覆ったシュガさん。





よく見ると体がガタガタ震えている。





「いつからここにいるんですか?」




YG「夕方ぐらいから」




夕方、




まさかそんな早い時間からいたなんて思わなくて驚いた。





そんな時間からずっとここにいたら寒いに決まっている。





なんてたってここは海、





しかも真冬の。





「信じられない、本当に冗談じゃなくて早く帰ってください」




シュガさんの所に近づいた。





浜の白い砂がサンダルの中にたくさん入ってくる。





腕を引っ張って立たせようとしても、





シュガさんはなかなか起き上がらない。




「ちょっと、ふざけてるんですか?立ってください!」




シュガさんはため息をつくと




あたしに腕を引っ張られた状態で上を向いた。




YG「力、入んない」




少し恥ずかしそうに下を向いたシュガさん。





それがいつも見ているシュガさんと違いすぎて



少し笑ってしまった。




寒いけど、仕方なく自分が羽織っていたコートをユンギさんに被せた。





「少しは変わりますよね?」




YG「いらねえ」




ユンギさんは、あたしがかけたコートを落とした。





もう、この人子供か!




「ユンギさんが少しでもあったまってくれないと
あたし帰れません」





そう言いながらコートをユンギさんにもう1度かけてあげた。





ユンギさんは、次は黙ってコートを羽織った。






「何で来ましたか?車ですか?」





YG「タクシー。今日収録あってそのまま来た」







「じゃあ今からタクシー呼びますね」






130→←128



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (854 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
4440人がお気に入り
設定タグ:BTS , 防弾少年団 , 狂愛/反日
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

 ムール貝 - あの…この小説、一から見ようと思って作品欄で狂愛1とか2を探したんですけど無くて…消しちゃいましたか…?  なんか、すいません……!!! (2020年3月15日 21時) (レス) id: 8e13a950e1 (このIDを非表示/違反報告)
ミヒ - メンバー全員を均等にしかも読み込みやすく書かれていて感動しました!最初は結構主人公に情が移っていたのですが今の展開でもう既にメンバーと主人公との関係の深まりに涙腺崩壊寸前です(語彙力) (2019年7月11日 23時) (レス) id: 620040a8de (このIDを非表示/違反報告)
ハウン - キスん所、めっちゃ好いーとよ! (2018年4月3日 2時) (レス) id: 57e7df4311 (このIDを非表示/違反報告)
* * 泡夢 * *(プロフ) - みよさん» ありがとうございます()続編も応援してます!! (2018年1月31日 0時) (レス) id: 942486a6d8 (このIDを非表示/違反報告)
みよ(プロフ) - * * 泡夢 * *さん» 私も負けません(><) (2018年1月30日 21時) (レス) id: 5620a473a2 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:みよ | 作成日時:2017年10月16日 22時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。