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TU「面白いほどにテヒョンったら引っかかるんだもん、実際やってて自分でも驚くくらいうまくいった。」
冷えきった部屋で彼女の言葉がしんしんと俺に突き刺さる。
TU「あっ、変なことは考えないでよ、私達はこれでも一応付き合ってた訳だし、色んな写真他にもあるってこと……知ってるよね?
それに一応体の関係だってもったわけだし。
脅す材料はたくさんある。、テヒョン今大事な時期でしょ、そこら辺ちゃんと考えてね」
終わった
負けた
彼女の強気な言葉を聞いた瞬間、俺は負けを悟った。
タウンとの関係のことをヒョン達に言わなかったのはそのことに引け目を感じていたから。
恋なんかにうつつを抜かしてる俺にヒョン達が失望しないか心配だったから。
だから、ジミンにしか言えなかった。
ヒョン達に迷惑はかけられない。
今、みんな真剣なんだ、、、
俺のことで足を引っ張りたくない。
俺は黙って頷いた、
TU「それじゃあ」
そう言って部屋を後にした彼女の姿を、この時以来見たことはなかった。
________
ジミンには俺が言わなくても、
タウンが消えた
ただそれだけの事実で、俺たち2人の間に何かあったことはすぐにわかったみたいだった,
何も言わなかった、そんなジミンの優しさに俺は救われた。
本当にいい友達を持った。
俺はこんなに心が弱かったんだろうか、
タウンがいなくなったあの日から彼女が俺のバッグをあさっている光景、
彼女が俺に笑いながら突き刺す言葉
頭から離れない。
ずっとずっと再生される
怖くなった。
いつも見ていたあの優しい笑顔が偽物だったなんて、
彼女が俺にかけてくれていた優しい言葉はただの偽造だったんだって、
わかったから。
タウンのことを考えるともう誰も信じられないような気がしてタウンのことは忘れよう忘れよう、
そう思うほどにやっぱり彼女は俺の頭から離れなかった。
苦しい苦しい毎日が続いた。
夜なんて眠れやしない。
コンサートの最中も練習の最中も何かと気に掛かって、
タウンがつけていたメガネを着けている女の人を見るだけでタウンが思い浮かんでしまって。
ヒョン達に集中しろ、って何度怒られたかわからない。
苦しかったけどそんなこと表情になんか出せるわけなくて取り繕うようにニコニコニコニコ笑っていた。
ただ笑っていた。
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ムール貝 - あの…この小説、一から見ようと思って作品欄で狂愛1とか2を探したんですけど無くて…消しちゃいましたか…? なんか、すいません……!!! (2020年3月15日 21時) (レス) id: 8e13a950e1 (このIDを非表示/違反報告)
ミヒ - メンバー全員を均等にしかも読み込みやすく書かれていて感動しました!最初は結構主人公に情が移っていたのですが今の展開でもう既にメンバーと主人公との関係の深まりに涙腺崩壊寸前です(語彙力) (2019年7月11日 23時) (レス) id: 620040a8de (このIDを非表示/違反報告)
ハウン - キスん所、めっちゃ好いーとよ! (2018年4月3日 2時) (レス) id: 57e7df4311 (このIDを非表示/違反報告)
* * 泡夢 * *(プロフ) - みよさん» ありがとうございます()続編も応援してます!! (2018年1月31日 0時) (レス) id: 942486a6d8 (このIDを非表示/違反報告)
みよ(プロフ) - * * 泡夢 * *さん» 私も負けません(><) (2018年1月30日 21時) (レス) id: 5620a473a2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:みよ | 作成日時:2017年10月16日 22時