狂愛 1

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数秒後、あたしの鼻腔をくすぐったのは微かなムスク、甘い香り。






目の前には、なぜかジミンさんの胸。







ジミンさんって意外と筋肉質なんだなぁって、








場違いな事を考えてるあたし。








なぜかあたしにいつも振り落とされる手は、あたしの背中に回されていて、








いつも可愛い顔をしながら辛辣な言葉を吐く口で、今は、明るく優しい声を出す。








「ヤー！どこ行ってたんだよ、俺寂しかったよ〜」







ジミンさんに体を覆われていて周りが見えない。









何も考えられない、きっとフリーズしているだろうあたし。









ジミンさんにされるがまま手を引かれ、茶色の革張りソファーに座らされた。








隣にはやっぱりジミンさん、あろうことかあたしの手を握ったまま。









SY「なんだぁ、新しいマネージャーさんと上手くいってるんじゃない〜」








ホッとしたような、嬉しそうな、そんな顔をしながら近づいてきた綺麗な女の人。









足長っっ、








色白、






細い、







そして綺麗、







こんな綺麗な人と出会ったのは人生の中で初めてかもしれない。








SY「こんにちは、あたしはソユン。バンタンのヘアメイクとかスタイリストとか、まぁ、とりあえずバンタンのスタッフやってます。Aちゃんだっけ？よろしくね」









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