狂愛 1

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ジミンさんに騙された事が悔しくて、悔しくて、
いつものように表情が作れない。



黙って皆さんにスケジュール表を渡していく。








いうもは、お願いします、とか何かしら声をかけるけど、今日はどうしてもそんな気分にはなれなかった。









あたしの手元には、1冊スケジュール表が余った。








「あれ、ジンさんいない…」







気づくのが遅かった。








どこにいるんだろう、






心配になって探しに行こうと部屋を出ようとすると、ちょうどそこにジンさんが現れた。








「あ、ジンさん！どこにいたんですか？」









JN「別に、お前に関係ないじゃん」









無表情でそう告げるジンさん。








いつもはもっと感情的に罵って来るんだけど、今日は何だか静かだ。








静かって…前はこんな事言われたらもっと怒れてたのに。





あたしの感覚、麻痺してきたな。








「これスケジュール表です」







ジンさんは黙ってあたしの手からスケジュール表をひったくると部屋に入っていった。









ジンさんがいつもと少し雰囲気が違うような気がしたのは気になったけど、今日はカムバだしそんなもんか、と特に気にすることなく時間は過ぎていった。









リハーサルが終わり、軽く食事を済ませた皆さんはもう仕事モードに完璧に入っていて、









「防弾少年団の皆さん準備お願いします−」









テレビのスタッフさんが扉を叩き、皆さんは舞台裏へと移動した。




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