episode──91 ページ4
私が隠れている場所から少し離れた前方にスーツを着たいかにも気難しそうな人たちが忙しなく動いている
ど う し て こ う な っ た
安室さんが工藤邸に突撃して数分
なぜか私は電柱の影からスーツの人達──公安警察の人達を見張っている
実は今朝、USBメモリの話の後に優作氏から託された仕事が安室さんが連れてくるであろう仲間の見張り
いかにも不審者ですって自分から言ってるようなもんだよね、これ…
USBメモリ…
私がとある建物から持ってきたものだ
そのUSBメモリに入っていた情報に私は頭が真っ白になった
私が組織を壊滅の一歩手前まで追い詰めたことに…
今自分が持っている鞄の上から銃を撫でる
1発だけ入っていなかったのは私が3年前にジンに対して撃ったから
ゴローに貰った銃は以前から私が使用していた銃だったんだ…
そしてジンがﾀﾋんだとされていた私の事を覚えていたことにも説明がつく
自分の体に風穴を空けた私が憎くて憎くて仕方なかったんだ
そう、夢にまで出てしまうほどに…
ジンがすぐに私を撃たないことはまだわからないけど…
はぁ、と1つため息をつく
「君はこんな所で何をしている」
目線を落として考え事をしていたからだろうか
ぽん、と私の肩を叩かれるまで背後に誰かがいる事を全く気がつかなかった
無我夢中で私は相手の足の甲を力一杯踏み、肩にのっていた手を掴んでいた
相手の手の甲に親指を当てるように握り、手首を捻り関節を決め、
そして真下に押し下げる！！
前の世界で通っていた合気道の道場の先生が言っていた説明を心の中で唱える
突然の出来事に対応できなかったのか、相手は頭を強くぶつけ気絶していた
って相手の顔を全然確認しなかったのも悪いけどこの人って！
「か、風見さぁぁぁぁぁん！？」
思わず叫んでしまった私をどうか許してほしい
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 3066人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
かるぴん(プロフ) - 鳥肌が立ちました！本当に最高です！！！ (5月24日 5時) (
レス) @page35 id: e2b715c702 (このIDを非表示/違反報告)
紅奈虹夢(プロフ) - 最高!!!!!! (5月16日 14時) (レス) @page35 id: 1b7eb8add5 (このIDを非表示/違反報告)
うぇ - あ”あ”ぁぁぁぁ……！！！こんな素晴らしい作品に出会えて感激です…！！ありがとうございました！まさかあの人との絡みが見られるとか…予想が悉く外れて行ってて本当に面白かったです！お疲れ様でした！番外編も楽しく読ませて頂いてます、頑張って下さい！ (2022年5月31日 17時) (レス) @page35 id: c9b27d8eb7 (このIDを非表示/違反報告)
はく(プロフ) - 想像の斜め上でしたありがとうございますご馳走様でした((( (2021年8月29日 9時) (レス) id: 26d8dd33a4 (このIDを非表示/違反報告)
れいん。(プロフ) - わわわわわわ！！すごく！すごく！！面白かったです！！！ (2020年5月21日 2時) (レス) id: 444283ccfe (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：栗メガネ | 作成日時：2018年8月5日 21時
