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「無理だ…
リボルバーのシリンダーをつかまれたら、人間の力で引くのは不可能だよ…」
引き金をいくら引いてもリボルバーが回る気配はない
くそっ…
ここで何もかも終わりか?
せっかくここまで組織の内部に潜入できて、もし俺がここで退場したとしてもゼロが最後までやり遂げてくれるはずなのに…!
しかし次のライの言葉によって俺は驚くことになる
「自 殺は諦めろスコッチ…
お前はここでタヒぬべき男ではない…」
「何!?」
「俺はFBIから潜入している赤井秀一、お前と同じ奴らに噛み付こうとしている犬だ…」
FBI…
つまり俺と同じNOCだというのか…?
「さあ、わかったら拳銃を離して俺の話を聞け…
お前1人逃がすぐらい造作もないのだから…」
「あ、あぁ…」
助かった…のか?
俺はFBIに保護される、ということなのだろうか
これからのことはまだ分からないが、さっきまでうるさいくらい鳴り響いてた心臓の音は鳴りを潜めた
なんて安心した束の間、階段を上ってくる足音が耳に届く
神様はどうも俺のことが嫌いらしい
足音を聞いた赤井が気を取られ、リボルバーを握る手の力が緩む
ごめんゼロ
…ごめんA
結局生き延びただろうAを探し出すことができなかった
きっとAが組織に目を付けられることになったのは音信不通になった俺を探して、だっただろうに…
一際耳をつんざくようなうるさい音が屋上に、スコッチの心臓に響いた────
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かるぴん(プロフ) - 鳥肌が立ちました!本当に最高です!!! (5月24日 5時) (レス) @page35 id: e2b715c702 (このIDを非表示/違反報告)
紅奈虹夢(プロフ) - 最高!!!!!! (5月16日 14時) (レス) @page35 id: 1b7eb8add5 (このIDを非表示/違反報告)
うぇ - あ”あ”ぁぁぁぁ……!!!こんな素晴らしい作品に出会えて感激です…!!ありがとうございました!まさかあの人との絡みが見られるとか…予想が悉く外れて行ってて本当に面白かったです!お疲れ様でした!番外編も楽しく読ませて頂いてます、頑張って下さい! (2022年5月31日 17時) (レス) @page35 id: c9b27d8eb7 (このIDを非表示/違反報告)
はく(プロフ) - 想像の斜め上でしたありがとうございますご馳走様でした((( (2021年8月29日 9時) (レス) id: 26d8dd33a4 (このIDを非表示/違反報告)
れいん。(プロフ) - わわわわわわ!!すごく!すごく!!面白かったです!!! (2020年5月21日 2時) (レス) id: 444283ccfe (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:栗メガネ | 作成日時:2018年8月5日 21時