: ページ29
屋上の冷たい風が頬を撫でる
逃げ場はもう無い
「スコッチ」
途端、後ろから聞き覚えのある声が聞こえた
ゆっくりと後ろを振り返る
「ライ…」
長い髪を棚引かせ、ニット帽を被った男───ライがそこに立っていた
すでに組織から追っ手が来ていたとは…
俺は無我夢中でライに突撃した
俺が公安に迷惑が掛からないようここから脱出する方法は…
ライの胸ポケットに入っているあれを…
「はぁ…はぁ……」
「俺に投げ飛ばされるフリをして俺の拳銃を抜き取るとは…」
両手を上げているライに拳銃を向ける
だがこの拳銃はライを撃つために奪ったんじゃない
「命乞いをするわけではないが、俺を撃つ前に話を聞いてみる気はないか?」
話?笑わせてくれる…
「け、拳銃はお前を撃つ為に抜いたんじゃない
こうする……為だ!!」
銃口を自分の左胸に当てる
スマホと拳銃が当たる硬い感触がした
この仕事をして楽にタヒねるとは思っていなかったが、まさかこういう最期になるとは自分でも思っていなかった
ゆっくりと引き金を引く
しかしその動作を見たライはすかさず近寄りリボルバーを素手で握った
3066人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
かるぴん(プロフ) - 鳥肌が立ちました!本当に最高です!!! (5月24日 5時) (レス) @page35 id: e2b715c702 (このIDを非表示/違反報告)
紅奈虹夢(プロフ) - 最高!!!!!! (5月16日 14時) (レス) @page35 id: 1b7eb8add5 (このIDを非表示/違反報告)
うぇ - あ”あ”ぁぁぁぁ……!!!こんな素晴らしい作品に出会えて感激です…!!ありがとうございました!まさかあの人との絡みが見られるとか…予想が悉く外れて行ってて本当に面白かったです!お疲れ様でした!番外編も楽しく読ませて頂いてます、頑張って下さい! (2022年5月31日 17時) (レス) @page35 id: c9b27d8eb7 (このIDを非表示/違反報告)
はく(プロフ) - 想像の斜め上でしたありがとうございますご馳走様でした((( (2021年8月29日 9時) (レス) id: 26d8dd33a4 (このIDを非表示/違反報告)
れいん。(プロフ) - わわわわわわ!!すごく!すごく!!面白かったです!!! (2020年5月21日 2時) (レス) id: 444283ccfe (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:栗メガネ | 作成日時:2018年8月5日 21時