18歳のふりとかもう需要ないのに、そしかいに貢献します【名探偵コナン】

episode──88 ページ1

ピンポーン、と来客を告げる音が工藤邸に響く

少したった後トタトタという足音が聞こえたかと思うと同時に玄関のドアが開いた





「Aさん待ってたよ！！早く入って！」

「う、うん」





私は流されるまま工藤邸のリビングに通された





「え゛っ…」





いつも私が工藤邸に来た時の赤井さんは沖矢さんに変装していたのに、今回は前の世界で何回も観たあのニット帽の赤井さんがリビングのソファに座っていた





えぇぇぇぇぇ！？

沖矢昴＝赤井秀一ということを私に教えてからも頑なに姿を現さなかったのに！？

だ、大丈夫なのそれ…





赤井秀一の姿を見た私が誰か分からず驚いたと勘違いしたのだろう





「これが本当の姿なんだ」





少しはにかみながら池田秀一ボイスで発した言葉に私は危うく、

存じ上げております！！！

と叫んでしまいそうになった





ありがとうございます！！！！

その表情プライスレス





なんて合掌していたら私の服をちょんちょんと引っ張られた





「Aさん大丈夫…？」





コナン君のその引いたような顔も今なら全然耐えられる





途端、ガチャリとリビングの扉が開いた

この緋色シリーズには重要な登場人物がもう1人いることを完全に忘れていた私にクリティカルヒットをお見舞いさせられた

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