龍馬殺しの刀【刀剣乱舞】

皆一緒 ページ22

Noside



ﾄﾝﾄﾝ…









堀「越後守くん……入っていいかな？」









「……うん」









ｽｰｯ…









堀「……あ、あのね！本当は皆越後守くんと仲良くしたいんだよ！だから((「だったらなんで！！」









「僕をほっといてくれないの……？」









「僕と仲良くしたいならほっといて……余計な事をされて傷が増えたらやだよ………」









堀「…」









堀「僕ね、海に沈んだんだ。一度」









「えっ……」









堀「投げ込まれて、沈んで。冷たくて静かで何も聞こえない……けど、じわじわと痛かったのを覚えてる」









堀「僕が引き上げられた時、手入れをされて保管された。正直、なんで僕を捨てた人間がもう一度こんなことをするんだろうって思った」









「それは……土方さんの脇差だから…」









堀「違うよ。大切だからだよ。刀全部が」









堀「今の日本は刀はとっても大事な物なんだ。昔の人が使っていた大事なものなんだ。誰が使ってたとか、誰を殺したとかそんなの…関係ない」









堀「刀は刀なんだ。贋作でも新作でも、写でもそうじゃなくても共通するのは皆同じ刀なんだ。皆一緒。僕にだって欠点はあるんだよ？だったら皆も欠点があるのは当たり前でしょ？」









堀「刀解して欲しいとか言わないで。僕は、仲の良い越後守くんにあえて嬉しいんだし、楽しいから…自分に自信を持って」









「……」









「でも……陸奥守さんは…」









堀「大丈夫！僕も一緒に行くから！ね？」









「…………うん」

本当はわかってた→←夕餉

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す