崩壊 ページ27
彼女が目を覚ましたのは病院。火事の焼け跡から見つかり、運ばれてきた
「……？」
傍らには兄の姿はどこにも居ない。確かにそばにいたはずなのに
扉の向こうから声がしてきた
親と医者の話し声だ
母「───はずは！！」
医者「ですが……」
言い争っているように彼女には確かに聞こえた。そして、その言い争いの理由は次の言葉でわかった
母「そんな訳ありません！！息子が…誠の遺体がないなんて！！」
「……えっ？」
確かに自分の隣には自分に謝る兄が横たわっていたはず。それなのに居ないとはどういうことだ？
幼いながらその事ははっきりとわかった
その後、彼女は必死に警察や医者に言った。「自分は兄と一緒にいて一緒にﾀﾋんだんだ」と
しかし、警察も医者も所詮、子供の戯言と言い聞く耳を持たなかった
その日のうちに退院出来たが、それと同時に母親は可笑しくなった
優しかったのに、暴力的になりAに当たるようになった
Aの体にはたくさんのアザができ、Aは怖くて泣いていた
唯一、父親は優しいままでいてくれたが、そんなのも続くわけがなかった
母親が自害した
警察からの電話だった。父は受話器を落とし、急いで母親が運ばれた病院に急いだ。しかし、そこには白い布が被された妻の姿
葬式は静かに営まれた。しかし、彼女の耳にはこんな言葉が入った
「夫さんも災難よね、息子さんに加えて奥さんまで…」
「ｼｯ、言わないでよ。ただでさえ娘さんがいるのよ。聞かれたりしたら…」
「悲しい事ね、短い間に家族の二人を失くすなんて…」
無慈悲な声が淡々と聞こえた。この人達にとって私と父はなんだ？悲観するための人形？
それともなに？
その念がぐるぐると彼女の中で渦巻いた
季節はめぐり、冬。父親も母親同様可笑しくなった。暴行をし、酒に飲まれ、彼女の世話など一切しなくなった
Aは心配になってお酒をやめるように言ったが「うるさい！！」と言われ叩かれた
こんなはずじゃなかったのに。と涙を流す彼女に父親は目もくれなかった
そんな時、父親は遊びから帰ってきた彼女を居間に呼んだ。そして、こういって自害した
父「お前は化け物だ……化け物は一生苦しめばいい……ｯ！！」
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さくら - 続きすっごく気になります！これからも頑張ってください！応援してます！見習いとうなるんでしょうねー！楽しみです！このお話ずっと続いてほしいです！！！ (2018年5月8日 21時) (
レス) id: 05de94b2f8 (このIDを非表示/違反報告)
自由陣(プロフ) - ヽ(・∀・)やぁさん» ありがとうございます！そう言って頂けるだけで作者は頑張れます！ (2018年5月7日 20時) (レス) id: 43bf28f58e (このIDを非表示/違反報告)
ヽ(・∀・)やぁ - はじめまして！とても面白いので、続きが気になっています。更新頑張って下さいね！ (2018年5月7日 19時) (レス) id: f277aaf274 (このIDを非表示/違反報告)
自由陣(プロフ) - さくらさん» コメントありがとうございます！これからも頑張ります！私のライフも回復しました！ (2018年5月7日 7時) (レス) id: 43bf28f58e (このIDを非表示/違反報告)
さくら - はじめまして！さくらと言います！このお話とても面白いです(*^^*)これからも頑張ってください！応援してます！このお話大好きです(*^^*)更新遅くなってもいいので頑張ってください！((出来たらコメント返してくれると嬉しいです！！！おこがましくてすみません土下座 (2018年5月7日 5時) (レス) id: 05de94b2f8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：自由陣 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/rekishilov1/
作成日時：2018年5月6日 9時
