祢々切丸は変わった【刀剣乱舞】

静かな本丸 ページ47

空side






昨日まで賑わっていた本丸もまるで嘘のように静まり返っていた
理由はAの刀剣破壊
持たせた御守りは小夜に使わせてやったらしい
最後まで優しかったんだな、Aは









それぞれの刀派の保護者達はその事を言った
粟田口は短刀達を中心に大泣きしていた
三条は今剣が大泣きし、岩融が慰め、あとのやつは「頑張ったなぁ」と言って静かに涙を流していた
来派は蛍丸が大泣き、愛染も泣いていた。明石は保護者なので泣かないよう、目頭を抑えていた









堀川派は写真とかを見て思い出に浸っていた
兼定派はただ静かに写真を見て涙を流していた
青江派はAが折れたのでそれを慰めるよう、手を合わせていた
太郎太刀、次郎太刀は太郎は拝み、次郎は「呑む気にならない」と言って兄と一緒に拝んでいた









沖田組はAとの思い出を話しながら泣いていた
静形、巴形は「良い奴だった」と静形は言い、巴形は「可愛い子だった」と言った









黒田は少し酒を飲みながら何も言わず、ただ空を見ていた
最近べったりだった千代金丸は「祢々……」と言い悲しみにくれていた







貞宗派は部屋の中で寄り添うように泣いていた
村正派は目を閉じ、追悼をしていた







長船、伽羅は静かにしていた。一緒に行っていたみっちゃんは「申し訳ない」と言うだけ








古備前派は縁側で二人揃ってため息をついていた








他にも様々だった。Aファンクラブだって泣いていたそう。政府の奴らも、もちろん俺も









なぁ、A。お前が居なくなるだけで皆落ち込んでしまうんだ
見ているかわかんねぇけど
今は……ただおやすみとしか言えねぇ









俺の心身の状態からか本丸は厚い雲に覆われていた
みんなの心もきっとそうだ
でも、こうしていても意味が無いのはお前も分かってるだろ？









でも、立ち直れないんだ
皆、お前が好きだったから
皆、お前がいたから笑顔になれたんだ
また会いたいなんて……強欲だよな、俺

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