【刀剣】粟田口が普通な粟田口【乱舞】

・ ページ18

「嫌だってば！注射だけは……ｱ"ｯ」



鯰尾藤四郎、予防接種しました
こんのすけがそう言い終わると次はやっと打刀かと言いそうになるが、こんのすけはあと一人残っていることに気がつく
未実装刀剣男士、鎬藤四郎
未だにいち兄や長谷部、膝丸の追跡から逃げ続けている
あの五虎退や愛染と同じくらいの速さかと思うくらいに


「長谷部殿！右！右に行きましたぞ!!」


「鎬ｯ…しまった！膝丸!!」


「やめろやこの野郎共!!」


「予防接種は受けなくてはならぬぞ！」



その様子は魂が抜けたような短刀達と脇差達が見ていた
そして思った「お前、機動どんだけだよ…」
打刀最速の長谷部、太刀最速の膝丸を避けながら逃げ回っていた
流石にすばしっこさには勝てず休憩を挟みながら…


「あの江成にされたことはされたくな…ｳｵｯ!!」



突如、地面が抜けた
ほとんどの本丸名物、『鶴丸国永作驚きの落とし穴』である
ちっとも驚きではないが穴の中には座布団と何故か煎餅の袋があった
くつろげと←
しかし、よくもまあ作るものだと感じた鎬だが、ふと考えた
逃げ場がないと言うことを



「鎬ー？鎬ー…？」


「下！下だ長谷部」


「一期一振!!鶴丸を捕らえておけ!!」


鶴さん、ざまぁと思いながら長谷部に送られた縄を掴んで落とし穴から出る
そのあと俵持ちされ、診察をまつこんのすけの所へ一直線に進んで行った
その時、一瞬だけ鶴の一声が聞こえたのはきっと近くに鳥の方の鶴がいたんだろうなと鎬は考えた





「鶴丸殿!!!お覚悟!!!!!」




「ちょ、え、おわぁーー！？？！？」

伍拾玖→←番外編〜お注射の時間だ...〜

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す