【刀剣】粟田口が普通な粟田口【乱舞】

伍拾 ページ2

「とりあえず、鎬藤四郎様私のあとへ着いてきてください。もちろん審神者様方も」



「なぁ、緋口。お前ほんとに女？女装した男にしか見えねぇ」



突如頭に強い衝撃を受ける鎬
無論、それは緋口のチョップであった



「自業自得だよ、鎬…」



女の子は秘密の一つや二つあるもので、自分の癖を否定されるのを嫌がる
故に緋口のくせである男気は鎬によって否定されるので、手を出したのだ
江成曰く、しばらくは痛むそう



「私は正真正銘の女！です。さ、行きましょうか」



「…はい」



この女…こわい！
そう思いながらついて行く鎬と審神者
後ろで江成が「一期一振は解剖していーい？」と言っていた為一期は冷や汗をかいていた



「ダメに決まっているだろう…江成、本霊様からのお怒りを受けるぞ」



「えー！でもでも！」



「でもじゃない」




スッパリと切られる言葉に江成は撃沈
解剖のチャンスと研究のチャンスを失った
ついたのは第二ラボ





「あ、おかえり〜主に江成のバカ研究者〜」



「ちょっとぉ！加州くーん！？バカとは失敬な！」



「そっちが今回の特殊？」



「鎬藤四郎、よろしく」




「もしもーし！無視はよくなーい！」



「俺は加州清光。他とは違って性愛が変だからよろしく」



「せ、性愛…？」



「そう！この爪の赤はね！主の血のサンプルなの！綺麗じゃない！？主をちょーっと傷付けたけど、俺の血と主の血を混ぜたらこーんなに綺麗な色するんだよ！良くない！？」



自己紹介をした加州はまさかのヘマトフィリア(血液性愛)だった
なんでも、元は自分が主ではなかったがその性愛故か捨てられたのだと。それを拾った緋口を加州は気に入ったらしく月一で血液採取されるんだとか


「へ、へぇ…」



「あ！そだ、鎬のもちょーだいよ。絶対綺麗な赤してるって！」



「え、遠慮しとく…」



ちぇーと言いながら奥へと戻っていく加州
緋口の元には他にもいるそうだか、今日は加州なんだそう



「審神者様には鎬藤四郎の入手経路を、鎬藤四郎様には今までの成り行きを聞きます。審神者様から致しますので奥にどうぞ」

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