謎の蔵は ページ15
昔、祖父から何があっても入ってはいけないと言われた場所があった
そこはとても古びていて、少し障っただけで崩れそうな場所だった
「おじーちゃん、どーしてはいっちゃだめなのー？」
祖父「崩れてしまう恐れがあるのと……あそこにはとても怖い鬼を閉じ込めてるからだ」
「おにならさー、ふわふわさん(髭切)とまえがみさん(膝丸)がたいじしてくれるよ？」
祖父「二人でもダメなんだ。そうだ、広間にお菓子があるんだ。おいで」
祖父は優しい人であった。それと同時に厳しい人でもあった
こんな性格だけれども昔は泣き虫で、すぐいじめられると仕返しで手が出てしまった
祖父はそれはもうカンカンに怒って先に手を出しては己が負けだと教えた
まぁ、子供ってのは恐怖より好奇心の方が優ってしまう
私は夜、祖父や母の目を盗み、その蔵へ行ったんだ
扉は重いわ、ホコリ臭いわでそれはもう…
でも、幼いながら奥の方に何かがいるのがわかった
人の形をしていてモゾモゾと動いていたのをハッキリと覚えている
「…だ」
青「ここで何をしているんだい？」
誰？と言おうとしたら、青江が私のそばにいた
「あ、青江。あのねあのね、あそこになんかいる」
青「気のせいじゃないかな？ほら、もう子供は寝付く頃だよ。部屋までついて行ってあげる」
そう言って祖父の青江は私を抱えその蔵から離れていった
もう、皆まで言わずとも分かるでしょ？
私の祖父は、あの山姥切を
アルビノの山姥切国広をあそこに閉じ込めていた張本人
噂では『とある蔵の中にまがい物がいる』や『ある蔵には忌み子がいるんだとか』なんてものだ
祖父がなぜ、そんなことをしたのかが分からない
けど、それが間違いだって祖父にはもう言えない
ならばどうするか
私が本当の彼を思い出させる。そうすれば…きっと
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あい - 面白かったです！山姥切国広が消えてしまうところは、悲しくなりました……。とても感動しました！ (2019年9月14日 6時) (
レス) id: 11080e1a67 (このIDを非表示/違反報告)
凛浪(プロフ) - とってもいい作品ですね！わたしは山姥切が1番の推しなので見れて良かったです(｡ ・`ω・´) ｷﾗﾝ☆ (2018年9月14日 23時) (レス) id: 658a93e870 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：自由陣 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/rekishilov1/
作成日時：2018年9月8日 11時
