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赤が202 ページ22

あの人は吠舞羅の人間だ。

つまり、敵だ。

あの人が連中と一緒にいると、それを思い知らされる。


なのにどうして、俺の中にいちいち踏み込んでくる?

十束さんだけでも充分ウザいっていうのに。



俺に振り向いてくれないのなら、




これ以上、構うな。




貴「猿比古くん!」


そうは思っていても、現実話しかけられただけで、舞い上がる。






貴「やっぱり優しいねぇ、猿比古くんは。」





ほら、そういうの。





伏「……アンタ、自分の立場分かってます?」


伏「敵ですよ?俺たち。なんなら、今ここでアンタを捕まえることだってできるんですよ?」



違う、こんなことが言いたいんじゃない。



そんな顔をさせたかったわけじゃない。



頼むから、




そんな顔しないでください。




これ以上、俺に優しくするな。



期待させるな。









貴「――――――――でも、猿比古くんが優しいのは事実だよ。」





貴「たとえ、立場が違っても、考えが違っても、進む道が、違っても……猿比古くんがあたしに

優しくしてくれたことは変わらないから。だからあたしはこうやって、猿比古くんは優しいって

言えるの。」




やめてくれ。




伏「……ほんとアンタ、扱いにくいよなぁ…。」






好きだよ、(人1)さん。




でもアンタは、あの人を選ぶんだろ?






それでも俺は――――――――――………






貴「猿比古くん。」

伏「…なんすか。」









貴「ありがとう。バイバイ。」





なぁ、なんで



そんな顔するんですか?



どうして、そんな寂しそうな声で言うんですか。









行かないで。









伸ばした手は、歩き始めた彼女には、届かなかった。

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みーちゃん - 続きがものすごくものすごく気になります! (2019年3月24日 23時) (レス) id: c64b1f6e9c (このIDを非表示/違反報告)
LarA(プロフ) - 続きが気になります!更新頑張って下さい! (2017年4月14日 21時) (レス) id: 153e766897 (このIDを非表示/違反報告)
小百合(プロフ) - 続き気になります!更新待ってます (2017年4月11日 15時) (レス) id: 88a6ecb96b (このIDを非表示/違反報告)
凪花(プロフ) - 続きがとても気になります!更新頑張って下さい! (2017年3月6日 20時) (レス) id: 254f4e5b63 (このIDを非表示/違反報告)
奏椿(プロフ) - 連投すみません。とても面白い作品なので、その状態だけを知りたかっです。とても長いシリーズを書き上げていて、素晴らしいと思いました!更新頑張ってください! (2016年8月1日 9時) (レス) id: 15ecc8bb54 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:虹龍 | 作成日時:2015年8月9日 14時

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