episode47 ページ26
Aside
近藤さんや真選組のみんながお見舞いに来てくれた午前中。
久しぶりにみんなの顔をみて少し安心した。
楽しい時間はあっという間に過ぎ、夕方になるとみんな仕事で帰って行った。
総悟以外は。
病室に2人、総悟とあたしの影が伸びている。
「総悟は帰らないの?」
「帰っても仕事させられるだけでィ。
それならあんたと暇つぶししてるほうがよっぽど増しでさァ」
ま、仕事しないもんね。
つーか仕事できない体質だからね。
「そりゃそうか。
総悟が仕事するなんて言ったら世界破滅するよね」
「おい、お前の中の俺のイメージどうなってんでィ」
「サボリ魔・仕事出来ない病・クソドS・ナルシスト・史上最強にウザイ」
ボロカスじゃねーか、とヤツはつぶやく。
あたりまえじゃねーか。
だって本当のことなんだから。
「…………まぁ、でも________」
真っ白なシーツに視線を落とす。
窓から吹く風が心地いい。
「あんたの不器用ながら優しいところ、誰よりも知ってるから。
あたしのこと一番に心配してくれてるのも知ってる。
あたし、総悟の優しいところ…好きだよ」
総悟に目線を戻してニコリと笑う。
総悟はと言うと、目を見開いて驚いたような顔を一瞬見せて。
すぐにふい、とそっぽを見てしまった。
総悟の顔が真っ赤に染まったように見えたのは夕陽のせい?
「ったく……________まさァ…」
「え?」
かなり小さい声で呟くから聞こえなかった。
「…何言ったか教えてやろーかィ?」
ニヤリといつもの意地悪な笑みを浮かべているサド王子。
うわ、黒い。
「……お、教えてください」
黒い威圧感に押されて何故か敬語に。
すげーよコイツのオーラ。
またしてもニヤリと笑った総悟はあたしの耳に唇を寄せた。
え、なにこれ。
フーってされるの!?
______あたしの女子力の皆無な考えも、すぐ吹き飛ぶことになる。
「“かわいすぎて困りまさァ…”って言ったんでィ」
「──────ッツ!?」
あたしの顔に熱が籠もったのは言うまでもない。
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ヒイラギ - すごい面白かったです!これからもがんばってください!!! (2015年12月21日 11時) (レス) id: ce91f20f04 (このIDを非表示/違反報告)
やまゆき(プロフ) - みーたんさん» 喜んで待っています! (2015年8月28日 3時) (レス) id: b2832ff97e (このIDを非表示/違反報告)
抹茶うさぎ(プロフ) - みーたんさん» もちろん覗きますよ((キラッ殴 これからも更新頑張って下さい! (2015年8月27日 17時) (レス) id: cce99eaa43 (このIDを非表示/違反報告)
みーたん(プロフ) - ちーずさん» ありがとうございました!シチュエーションリクエストありがとうございます!!遊園地ネタですね!了解しました! (2015年8月27日 14時) (レス) id: 77d9f0bf73 (このIDを非表示/違反報告)
ちーず(プロフ) - 完結おめでとうです!!ドキドキしまくりでしたっ!番外編楽しみにしてますね!!こんなシチュエーションが見てみたい・・・ってのなんですが、夢主ちゃんがナンパされそうで、総悟が助けに行ったり、遊園地とかお化け屋敷とか二人で行くのとか見たいです! (2015年8月27日 14時) (レス) id: 64cd32f392 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:みーたん | 作成日時:2015年7月15日 20時