【銀魂】俺の幼なじみの女に、最近色気や可愛げが出てきやした。

episode25 ページ3

Aside


　

　
みんなに見送られ、あたしは潜入場所の蕭然樂(しょうぜんらく)というお店にきていた。

　
ここは金さえ払えばなんでもするという、いわば万事屋のような店。


　

　


土方さんによれば、この店は知らず知らずの間に“妖庵嬬”を運ばされているらしい。

　
目撃情報も多数存在し、ほとんど間違いない。



　

　
あたしの仕事は、それをこの目で確かめること。


そして、この蕭然樂の人々を助けること。

　

　

　

　


総悟とごたごたあったけど…この仕事はサボったらクビになるから、切り替えてやろう。




　

　

　
「すみません!!

　
新堂(しんどう)さんはいらっしゃいますか？」


　

　
あたしは店の奥に呼びかける。


　


新堂さんとはこの店の責任者で、あたしを雇ってくれた人だ。



　

　



「はい。
　


俺ですが」


　
　
そこには、すらっとした身長に切れ長っぽい目。

縁ありのメガネをかけて、いかにも仕事ができそうな男の人が立っていた。

　

　

「あ、こんにちは。



私、この度この店で雇っていただきました。詠彩(よさい)Aと申します」


　

あ、潜入捜査では偽名が基本!!

桜庭なんて名乗ったら完全にバレるからね。



真選組だし、それなりに有名だから。


ちなみに、仕事モードの時のあたしは自分称「私」なの。



　

　
「あぁ、君が…。

　

聞いてるよ、よろしく。


俺はこの店の責任者、新堂 秀(しんどう しゅう)だ」


　
　

　

イケメンの分類に入るであろう、この新堂さんはニコリと笑った。


　
　
ふーん、かっこいいですね。



　
　

　
まぁ、あたしの周りにはもっと爽やかな容姿してるドSバカがいるもんね。




あいつの顔見慣れてるからか、だいぶ目が肥えちゃったみたい。

　

　

　

＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿総悟の方が、かっこいいじゃん。







ふとそんなことを思ったのはあたしがやっぱりあいつのことを好きだから？

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