episode40 ページ19
パンッ
カキーン!!!
相手が撃った銃弾を俺が斬るという無限ループ。
くそ、埒(らち)があかねぇ。
それなりに砲術には長けているらしい。
近づこうにも絶妙なタイミングで撃ってくるから思うように進めねェ。
「………めんどくせェ」
いつまでたっても俺は守りの姿勢を固める以外に方法はない。
そして、なによりこの銃弾がAの体にあたらねぇようにしねぇといけない。
ちらっとAがいる方向をみる。
みたかんじ弾はあたってないようだった。
しかし＿＿＿＿＿
バシュッ
「ぐあ…っ………」
気づけば銃弾が俺の左肩を貫通していた。
鋭い痛みが全身を駆け巡る。
思わず剣を落とし、肩を押さえる。
その隙をみて、右足にも銃弾が埋め込まれた。
くそ、俺としたことが…。
『戦場では相手から目を離すな。
眼前の敵を見据えろ。
たとえ仲間が倒れても余所見(よそみ)なんかしちゃいけねぇ。
目を離せばてめぇが殺られる』
いつか、近藤さんが言っていた。
相手から目をそらせば確実に隙ができる。
そんなことわかりきっていた。
なのに。
ズキズキと痛む左肩と右足。
「ふふ……目、そらしちゃダメだよ？
撃っちゃうから☆」
おちゃらけたような声で言う敵さん。
腹が立つ。
「うるせェ。
いま俺、心の中で思ったし。
パクってんじゃねぇ変態」
とめどなくあふれる血が地面にポタポタと染み込んでいく。
痛みに耐えながらゆっくりと剣を拾い上げた。
右手で構え、やつを見据える。
「あれぇ？
まだやるの？
死んじゃうよぉ〜？」
「ハッ。
抜かしやがれ。
俺はまだピンピンしてまさァ」
チャキッと剣を構える。
「コイツの笑顔を見るまでは、死なねェって決めてるんでねィ」
俺はニヤリとした笑みを浮かべると、
拳銃を笑いながら構える奴に向かって走り出した。
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ヒイラギ - すごい面白かったです！これからもがんばってください！！！ (2015年12月21日 11時) (
レス) id: ce91f20f04 (このIDを非表示/違反報告)
やまゆき(プロフ) - みーたんさん» 喜んで待っています！ (2015年8月28日 3時) (レス) id: b2832ff97e (このIDを非表示/違反報告)
抹茶うさぎ(プロフ) - みーたんさん» もちろん覗きますよ((ｷﾗｯ殴 これからも更新頑張って下さい！ (2015年8月27日 17時) (レス) id: cce99eaa43 (このIDを非表示/違反報告)
みーたん(プロフ) - ちーずさん» ありがとうございました！シチュエーションリクエストありがとうございます!!遊園地ネタですね！了解しました！ (2015年8月27日 14時) (レス) id: 77d9f0bf73 (このIDを非表示/違反報告)
ちーず(プロフ) - 完結おめでとうです！！ドキドキしまくりでしたっ！番外編楽しみにしてますね！！こんなシチュエーションが見てみたい・・・ってのなんですが、夢主ちゃんがナンパされそうで、総悟が助けに行ったり、遊園地とかお化け屋敷とか二人で行くのとか見たいです！ (2015年8月27日 14時) (レス) id: 64cd32f392 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みーたん | 作成日時：2015年7月15日 20時
