episode32 ページ11
*Aside*
「ふわぁ〜…」
おっといけない。
欠伸なんかがでちゃうなんて。
人生最大の不覚だわ←
それもそうか、ここ最近寝てないし。
朝も夜も仕事に追われてまともに寝てない。
ここまで仕事するなんて…土方さんにみられたら心配されるな、うん。
「店経歴…」
あたしは未だにあの地道な作業(店の資料に片っ端から目を通し、妖庵嬬関連の情報を探る)を続けている。
首痛いし。
そういえば、ここんとこ真選組に戻ってないなぁ。
会いたくなってきちゃったよ。
「総悟、元気かなぁ?」
気づけばあいつの名前。
あたし、だいぶ重症みたい。
ぺら……ぺら…
「掃除依頼…………家事依頼…………
粉末密輸依頼…………
粉末密輸依頼!?」
思わず声を上げる。
これ、もしかして…。
妖庵嬬となにか関係が…!?
日付は…。
◯月△日…
これって…
妖庵嬬が出回り始めた時期とすごく近い!!!
「トシに連絡しなきゃ……!!」
急いでスマホを取り出し、電話帳を開いて耳に押し当てる。
プルルルル…プルルルル…
無機質なコール音が数回なった後、もしもし、と低い声が聞こえた。
「もしもし、トシ!?」
『なんだ、こんな夜中に。
嫌がらせか?』
「ふざけてる場合じゃない!
報告があるの!」
『報告?』
「うん!
実はね、店の管理室で資料を調べたの。そしたら…
粉末密輸依頼が入ってたの。
しかも、日付が妖庵嬬が出回りだした時とほぼ一致してるの」
『つまりそれは…』
「うん、この店は黒だよ。
もしかしたらどこかに妖庵嬬が隠されてるかも。
あたし、今すぐ様子み─────!?」
そこまで言ったとき、あたしのケータイはあたしの手元にはなかった。
「深入りをしない方が良かったのにね、Aちゃん」
「なにすんの!?─────うっ!!」
突然首に鋭い衝撃が走り、体の力が抜ける。
視界がだんだん暗くなり、まぶたが重たくなる。
『A!?どうしたんだ!?おいっ!!』
トシの焦ったような声があたしの耳に聞こえた後、あたしは意識を手放した────。
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ヒイラギ - すごい面白かったです!これからもがんばってください!!! (2015年12月21日 11時) (レス) id: ce91f20f04 (このIDを非表示/違反報告)
やまゆき(プロフ) - みーたんさん» 喜んで待っています! (2015年8月28日 3時) (レス) id: b2832ff97e (このIDを非表示/違反報告)
抹茶うさぎ(プロフ) - みーたんさん» もちろん覗きますよ((キラッ殴 これからも更新頑張って下さい! (2015年8月27日 17時) (レス) id: cce99eaa43 (このIDを非表示/違反報告)
みーたん(プロフ) - ちーずさん» ありがとうございました!シチュエーションリクエストありがとうございます!!遊園地ネタですね!了解しました! (2015年8月27日 14時) (レス) id: 77d9f0bf73 (このIDを非表示/違反報告)
ちーず(プロフ) - 完結おめでとうです!!ドキドキしまくりでしたっ!番外編楽しみにしてますね!!こんなシチュエーションが見てみたい・・・ってのなんですが、夢主ちゃんがナンパされそうで、総悟が助けに行ったり、遊園地とかお化け屋敷とか二人で行くのとか見たいです! (2015年8月27日 14時) (レス) id: 64cd32f392 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:みーたん | 作成日時:2015年7月15日 20時