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31)情報収集 ページ16

「独歩、私ちょっと出掛けてくるわね」

椅子に掛けてあった外套を纏うA

「わかりました、組合の事がありますので、おきをつけて」

「わかってるわよ。作之助、付き合って」

「あぁ、わかった」

「何かあったら電話ちょうだい」

「はい」

そして二人はビルを出た

「A、何処に行くんだ?」

「月姉様の所」

「月妃さん?」

「並の方法ではこれ以上の情報は集めれないみたいだから、姉様に頼る事にしたわ」

「なるほど」

しばらく歩き、目的地である喫茶店についた

扉を開ければ、ドアベルが鳴る

「いらっしゃい、A、織田さん」

カウンターに立つ黒髪の美しい人
  黒神 月妃

「お久しぶりです、月姉様」

カウンターに座れば、Aの前に紅茶、織田の前に珈琲が置かれた

「外国の異能組織の事かしら?」

「はい、組合について」

月妃は紙の束をAに渡す

「・・・姉様にはお見通しですか」

「ふふ、貴女も人の事言えないでしょう」

意味ありげな笑みを浮かべ、書類を読む

「・・・・・・・・・・・・・・」

「織田さん、何か変わりはなかった?」

「変わり、ですか?」

織田は少し考え

「ポートマフィアに単身で乗り込んだぐらいか」

「A?」

「敵じゃないですよー、雪子に会いに行ったんですー」

「まったく・・・」

書類を見て、ふむ、と考える

「・・・悪い人ではないのね・・・やり方はあれだけど」

「後は貴女の好きにしたらいいわ」

「はい、ありがとうございます」

書類を月妃に返す

「もう覚えたの?」

「もう、探偵社も、ポートマフィアも、四の五の言っている場合ではないと言う事がよくわかりました」

すると、織田の携帯電話が鳴る

「はい、織田・・・あぁ・・・敦が?・・・わかった、すぐに戻る」

電話を切り、険しい表情でAを見る

「ポートマフィアが先に動いた。敦と国木田、賢治が重傷だ」

「・・・・・はぁ・・・・早々と動き過ぎ・・・月姉様、ありがとうございました。頼みたい事があるのですが、それは追々連絡します」

「わかったわ。二人とも気を付けて帰るのよ」

「はい、珈琲、御馳走様でした」

二人は店を出て行く

 
 

32)避けられない事態→←30)お茶目な悪戯



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シア - 初めまして。以前読ませて頂いてもう一度読みたいと思ってずっと探していました。夢主最強ですね。かっこよすぎて惚れてしまいそうです。 (2019年7月3日 23時) (レス) id: 5724e2c09d (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:水琴 | 作成日時:2019年5月4日 6時

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