30)お茶目な悪戯 ページ15
世界一苦いお茶をご馳走になり、顔色が悪いまま立ち去る組合の三人
「・・・A、何を出したのだ」
「先日頂いたものですよ」
茶葉袋を渡せば、福沢は何とも言えない表情になる
「・・・・好ましくない相手でも、これは・・・」
「ちょっとしたお茶目ですわ♪」
コロコロと笑うAに、これ以上何も言わない福沢だった
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翌日、テレビを賑わせる騒動があった
「ビルが消えるなんて・・・」
「これが組合が言っていた事なんでしょうか・・・」
「どうしますか、Aさん」
「・・・・・・・どうにも・・・・いずれ向こうから仕掛けてくるわ」
自分の机の席に座り、PCを立ち上げる
「仕掛けてくるのは異能者は、まだどんなものかはわからないけど、警戒は怠らない事ね」
ね?敦、潤一郎
にっこりと二人に笑いかけた
「ええぇ!?僕らですか!?」
「これから外回りでしょ?気を付けて行ってらっしゃい」
「あ、そうだった・・・」
「可愛いお人形に油断しないで行ってらっしゃい」
にこやかに手を振るA
外に出て、ナオミが消えて、組合の一人、ルーシー・モード・モンゴメリの襲撃があった
Aの言う通り、人形などメルヘンチックな部屋と人形の異能だった
敦と谷崎の連携、巻き込まれた中年男の助言で何とか勝つ事が出来た
「お見事」
見守っていたAは歩き出す
助言をくれた中年男は赤いワンピースを纏った少女を連れて歩いてくる
二人はすれ違う時、目を合わせ、笑みを浮かべる
「敦、潤一郎」
「あ!Aさん!」
「怪我はないかしら?」
「はい!大丈夫です!」
「Aさん、こういう事はもっと具体的に教えて欲しいです・・・・部屋から出れなかったらどうするつもりだったんですかー」
げんなりする谷崎
「いやね、ちゃんと助けてあげるわよ」
楽しそうなAだった
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シア - 初めまして。以前読ませて頂いてもう一度読みたいと思ってずっと探していました。夢主最強ですね。かっこよすぎて惚れてしまいそうです。 (2019年7月3日 23時) (レス) id: 5724e2c09d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:水琴 | 作成日時:2019年5月4日 6時