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26)襲撃と誘拐 ページ11

「あら?」

扉を開けて入ってきたAは中を見渡す

「敦は?」

「与謝野先生の買い物に連れて行かれたよ」

「あらあら、捕まっちゃったのね」

「それから織田と谷崎が行方不明の太宰の捜索を」

「また?川流れて海まで行ったか、山で土に埋まってるか、とうとう拘留されたかしらね」

「あはは!僕達も思った〜!」

クスリッと笑い、ふっと外を見る

「・・・・・・・・・・・・」

ふむ・・・と口元に指を当て、何かを考える

「?どーしたの?Aさん」

Aの顔を覗き込む乱歩

「・・・独歩、晶子と敦を迎えに行ってきてくれるかしら?」

「え?あ、はい。わかりました」

?を浮かべながらも、準備をする国木田

「二人に何か・・・」

「晶子がいるから、大丈夫だと思うけど、念の為にね。私は治を迎えに行ってくるわ」

「・・・・・・・Aさん、一人では行かない方がいいよ」

乱歩が真剣な表情をしていた
けどAは変わらない笑みを浮かべていた

「後の事は、社長に従いなさい」

そう言って、Aは探偵社を出ていった

外に出て、すぐに路地裏に入る

「・・・・・・・・・・・・・」

壁に寄りかかる青年が一人

Aは笑みを浮かべたまま、目を向ける

「・・・・・・・・・・・・」

青年は壁から離れ、スッと頭を下げた

「・・・お久し振りです・・・Aさん」

「えぇ、ご機嫌よう・・・芥川」

「・・・・手荒な真似はしたくはありません。ご同行を」

「それは首領さんのご命令?それとも私の“片割れ”かしら?」

「首領です。ですが幹部もお待ちです」

「なら、しょうがないわね」

人気のない所に停まっていた黒い車の戸を芥川が開けると、Aは乗り込む
すぐに隣に芥川が乗り込む

合図を送れば車は動き出す

「・・・・何故、お一人で出てきたのですか」

「ん?」

「太宰さんがこちらに囚われているとわかったなら、貴女も狙われている事は容易に予測できたはず」

「そうね・・・この間も爆弾襲撃止めたものねぇ」

「あれはやはり貴女でしたか」

ムスッとする芥川に、ふふっと笑う

「森さんが私を殺そうとするのはあり得ないし、来ていたのが貴方だったしね」

「・・・・・貴女方は、僕と妹の恩人ですから・・・」

咳をして、口元を隠す芥川だった

27)ポートマフィア首領と雪桜→←25)名探偵の仕事



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シア - 初めまして。以前読ませて頂いてもう一度読みたいと思ってずっと探していました。夢主最強ですね。かっこよすぎて惚れてしまいそうです。 (2019年7月3日 23時) (レス) id: 5724e2c09d (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:水琴 | 作成日時:2019年5月4日 6時

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