検索窓
今日:2 hit、昨日:16 hit、合計:63,264 hit

3)勧誘 ページ4

「やぁ!Aさん!奇遇ですね!」

「・・・・・・・・・・・・・・」

にこにこしながら手をあげる太宰と、にこにこと笑いながら携帯電話を取り出すA

「おっと?軍警に連絡する前に私の話を聞いてもらえるかな?」

太宰はその手を掴む

「お断りしますわ、手を放して下さる?」

「君が携帯電話をしまったら放すよ」

「・・・・仕方ありませんね・・・」

携帯電話を閉じ、ポケットにしまった

「何のご用かしら?見ての通り、見回り中なのだけど」

「それはもちろん!今日こそAに頷いて貰う為「お断りします、はい、さようなら」遮らないでくれたまえ!!」

クルッと背中を向け、歩き出すA
それについていく太宰

「何が嫌なんだい?貴女の実力なら十分裏でもやっていけるのに・・・お給料もいいよ?」

「お金には困ってないわねぇ」

「ご両親も暗殺者だったじゃないか」

ビタリッとAの動きが止まる
太宰は暗い目で、笑う

「ご両親譲りの暗殺技術と、貴女が譲渡された異能【闇桜】は人を簡単に殺す殺戮の異能だ・・・そんな貴女が光の世界でその力を発揮できると思っているのかい?」

「・・・・・・・・・・・・・・・・」

Aは太宰の方を俯きながら振り返る

「・・・・・・・太宰 治・・・・」

「?」

コツンッと足音
気がついた時、Aはすぐ目の前に立ち、顔を覗き込むように見上げる

「私が、ただ人を殺すだけの存在に見えるのかしら?」

「!!」

咄嗟に後ろに飛び下がる

「っ・・・(この私が、あんな近く来るまで動けなかった・・・?)」

もしも、Aが殺す気で近付いていたなら・・・・

「(これが、夏目 A・・・)」

「Aさん!!」

「!」

走ってくる誰か
バッとAの前に立つ男

「Aさん、お怪我はっ?」

「平気よ、ありがとう、独歩」

「・・・・・なるほど、あの時、既に連絡済みだった訳か・・・」

太宰は街中で会ってすぐ、携帯電話を取り出していた事を思い出す

4)光から差し出された手→←2)光の花と最年少幹部



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.4/10 (42 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
102人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:水琴 | 作成日時:2019年4月16日 7時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。