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105)羽王戦争・再び東京へ ページ9

大嶽の壮絶なる死は極道組織が知る事となった

恩人の死に、戸狩派は信じられず涙した

そんな彼らに、三國は言った

「お前ら、怪我の具合はどうや?何人かで見てきて欲しい奴がおるんや」

「え?」

「あぁ、急がんでえぇ、怪我がよぉなってからで構わへん」

大切な弟分を失った三國
だけど、その目には、ある“希望”が見えていた

―――――――――――――――――――――
それから数週間後、戸狩は三國の指示のもと、東京へ足を踏み入れた

「なして東京まで・・・見てこいって誰の事を言ってはるんやろう?」

ついてきた渋谷

「それも・・・・」

たどり着いたのは、空龍街の外れにある

“小さなしがいない食事処”

「(まさか、奴等が戻る気はないと言っとったから言わんかったけど、城戸達が生きてる事バレたんか)」

そう思いながら通い慣れた店の戸に手を伸ばした

すると、その前に開かれる戸に驚く

「あら」

そこには、白い髪の少女がいた

「お姫様・・・その、な・・・」

言葉が上手く出てこない戸狩に

「いらっしゃいませー、お好きな席へどーぞ!」

Aは変わらない笑顔で出迎えた

「っ」

すると、背後に現れる人影

温かい笑顔のAに気を取られ、気付くのが遅れた戸狩と渋谷は

「「店の入り口をいつまでも塞いでんじゃねぇ」」

ドカッ!! ひょいっ

「「いっで!!?」」

「まぁ」

「コラコラ、アカンで、華太、浅倉。Aちゃん巻き込んで転んだらどないすんねん」

店内の倒れる2人
2人に巻き込まれる前に横からAを抱き寄せて避けた城戸

「入り口を塞ぐこいつらが悪いんですわ」

「雛、言われたもん買ってきたぞ」

「ありがとう!にぃ様!潤!今作るから待っててね!“徳史”さん!」

「「・・・・・・・・・・・・・・・・・え?」」

今、何て言った?

パタパタと奥の台所へ行くA

「そないに急がんでえぇから、走らんの。楽しみに待ってるさかい」

カウンターの一番奥に座る人物

「にぃ様ー!すぐ出来るから鉄板火つけておいてー!」

「おー」

「どれ!俺もお好み焼焼いたろ!浅倉!もう一つの方もつけといてや!Aちゃーん!俺も手伝うでー!」

「ほいほい」

鉄板付きのテーブル席をセットし、火をつける

けど、戸狩も渋谷も、動けなかった

「・・・・・・カシラ・・・・・?」

「・・・・よぉ、えらい久しぶりやな、戸狩、渋谷」

壮絶なる死を迎えた筈の天王寺組若頭の姿がそこにあった

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かな - メアリー、スーヒロイン? (4月10日 23時) (レス) id: 6ea7610922 (このIDを非表示/違反報告)
りー(プロフ) - 続き楽しみです! (4月1日 7時) (レス) id: 54a38d0a40 (このIDを非表示/違反報告)
青魔道士 - 宝石色の白虎の方も読みたいです! (3月1日 13時) (レス) id: 9d0898b86e (このIDを非表示/違反報告)
ユノン - 続きを楽しみにしてます! (2月8日 17時) (レス) id: f5fff43cec (このIDを非表示/違反報告)
ユノン - 続編おめでとうございます (1月17日 8時) (レス) id: f5fff43cec (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:水琴 | 作成日時:2024年1月16日 23時

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