【ヒューマンバグ大学】狂人達に愛された食事処・参 (ページ33)

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129)天羽組と温泉旅行⑦ ページ33

「にぃ様、野田の兄様、和中の兄様、コーヒー牛乳とフルーツ牛乳飲む？」

「おぅ、いただくのだ」

「ありがとう、A。だがお前は働かなくていいのだぞ」

「働いているつもりはないのだけど、配っていた飯豊さんエアーホッケーで気絶しちゃって」

「エアーホッケーで気絶だぁ？」

どういうこっちゃ？とコーヒー牛乳を飲む野田

すると、再びパックが飛んでくる
Aがそれを掴もうとすると

「雛、怪我するぞ」

華太に抱き寄せられた

「あ！おったおった！雛姉さん！牛乳は俺が配り、がふっ！！？？」

「「あ」」

Aが避けた事により、パックはそのまま飛んでいき、タイミング悪くやって来た茂木の顔面にめり込んだ

小峠兄妹が揃って声を上げる

「あーあ、いつからエアーホッケーのパックは飛んで行くようなもんになったんじゃい」

「それぐらい避けれるようになれ、精進が足りん」

「(いや、そういう問題じゃないと思う・・・)」

茂木を運びながら速水が心の中でツッコむ

――――――――――――――――――――――
そして、夕食の時間になり、広間に全員が集まる

「雛、ここにおいで」

「はい、にぃ様」

華太に呼ばれ、隣に座るA

「ご馳走だね！」

「そうだな」

みんなが揃ったのを見て、華太が口を開く

「皆様、今年は大変お疲れ様でございました。親っさん、乾杯の発声をお願い致します」

華太の言葉に、天羽がジョッキを持つ

「今日は硬いことはなしだ！飲んで食って歌え！天羽組の発展を祈念して、かんぱぁあい！！！」

そして組員禪院が声を揃える

『かんぱぁああい！！！』

「今日はとことん飲むどぉおお！」

そうして始まった大宴会

「華太ぉ、俺って怖いか？」

「いえ、別に。あ、これ小林の兄貴が好きそうですね、どうぞ」

「おぉー、わかってるなぁ、お前」

絡んでくる小林をあしらうように好物を渡す華太は隣に座るAにも遠くにある料理を取って渡す

「にぃ様、この海藻のサラダ美味しいー」

「俺も食う、取ってくれ」

「はいなぁ、あ、お酒注ぐよー」

「おぅ、ありがとな、お前も程々に飲めよ」

「はーい」

仲良し兄妹は、ここでも仲良しである

そして、Aは立ち上がる

「みんなに注いでくるね」

「行ってらっしゃい」

お酒を持って来るAは、まず近くにいた青山と香月、南雲、米倉のもとへ

「兄様、お酒注ぎますよ」

「おぉ！雛ちゃんのお酌か！これは最高だな！」