【ヒューマンバグ大学】狂人達に愛された食事処・参 (ページ32)

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128)天羽組と温泉旅行⑥ ページ32

「・・・・・・・・・やっぱり、抜け目ねぇ・・・」

「んぁ？」

「すみません、兄貴達、もしかしたらっと思ったんですけど、その心配はなかったです」

スマホをしまう

「もしかして、雛ちゃんのストーカーか？」

「えぇ、ついてきているなら駆除しようと思いましたが、既に駆除されていたようです」

「そいつは残念だな、天羽組の妹に手を出すとどうなるのか教えてやろうかと思ったのにな」

ケラケラ笑う米倉

一回りをして、華太は部屋に戻ってきた

「おかえりなさい、にぃ様」

「おぅ、ただいま。温泉は良かったか？」

「うん！気持ちよかったよ」

「宴席の前に俺も行ってくる」

「だと思った、はい、どーぞ」

華太用の洗面道具とタオルと浴衣を渡される

「ありがとう。遊戯場で兄貴達が遊んでるみたいだぞ」

「そうなの？じゃあ行ってくるー」

小さなポシェットに貴重品を持ち、部屋を出るAを見送り、華太も部屋を出て鍵をかける

「あ、小峠の兄貴！これから温泉ですか？ご一緒してもよろしいでしょうか！」

「茂木か、構わねぇよ」

茂木を引き連れ、温泉へ向かった

遊戯場にやってきたA

「何してるのー？」

「おぅ、湯上がり美人、遊びに来たのか？」

ピョコ、と阿久津の背後から顔を出す

「今エアーホッケー対決してんだと。ちっと白熱してるけどな」

隣にいた工藤が説明してくれた
Aは今対決している小林と須永を見る

「・・・・・・・・・・エアーホッケーって、こんな目に見えないようなものだった？」

「な訳ねぇだろう、あいつらが規格外なんだ」

「あ、雛姉さん、コーヒー牛乳とフルーツ牛乳買ってきましたよ、いかがですか？」

「ありがとう、飯豊さん、じゃあコーヒー牛乳「飯豊！！あぶねぇぞ！！」あ」

「へ？青山のあに、がふっ！？」

飯豊が振り返ると既に目の前にいた何かを避ける事は出来ず、顔面にめり込んだ

「お、と、とと・・・」

飯豊が持っていた牛乳瓶を慌てて受け止めるA

「おいおい、大丈夫かぁ？」

冨樫が倒れた飯豊を覗き込む

「駄目だな、目を回してやがる」

「こら小林！須永！遊ぶんなら普通に遊べ！！怪我人を出すんじゃねぇ！」

「「すいませーん」」

阿久津に怒られる2人

「部屋に運んでくるか、A、それ欲しい奴に配っといてくれるか？」

「うん、わかったよ、冨樫の兄様」

冨樫は飯豊を肩に担いで歩いていった

そして遊戯場にやって来た兄達を見つけ、駆け寄る