【ヒューマンバグ大学】狂人達に愛された食事処・参 (ページ31)

今日:20 hit、昨日:63 hit、合計:22,003 hit

127)天羽組と温泉旅行⑤ ページ31

そして無事に旅館についた
親っさんが贔屓にしているところもあって、歓迎された

「かぁ様！いつ温泉に行くの？」

「せっかくだから先に行こうかしら、Aも行く？」

「うん！」

荷物を置きに行くA
ちなみに部屋は兄妹同じだ

「温泉に行くのか？」

「うん！にぃ様は？」

「俺はちょっと周りを見てから入るよ、大丈夫だと思うが、姐さんを頼んだぞ」

「はーい！」

手早く浴衣に着替えて、自前の洗面道具を持って行くAを華太は見送った

「さて・・・和中の兄貴は多分鍛錬だろうし・・・小林の兄貴達は遊戯場で遊んでるか？」

部屋から出れば

「あれ？華太、どこ行くんだ？」

「南雲の兄貴、お疲れ様です。宿の周りを見てこようと思いまして」

「お前は真面目だなぁ、よし、俺もついてくよ」

「え？いや、しかし・・・」

「いーからいーから！」

南雲は華太の背中を押して行く

「んあ？お前らどっか行くのか？」

「米倉の兄貴、お疲れ様です、少し周りを見てこようと思いまして」

「ふーん、Aは？」

「姐さんと温泉に行きました」

「そうか、なら散歩がてら、ついてくか」

そう言って、南雲、米倉が華太と並んで歩き始める

―――――――――――――――――――――――――
温泉に入るAと京子

「わぁ、ひろーい」

「良い所でしょう、A、いらっしゃい、背中流して上げる」

「はーい！私もかぁ様のお背中流すよ！」

「ふふっ、ありがとう」

椅子に腰掛け、ボディータオルで擦る

「あら・・・」

普段見えている肌と同じ真っ白な肌
和装をする為に締め付けるから華奢に見えるが、豊かな胸、程よく引き締まった体
そんな真っ白な肌に目立つ“それ”が、Aの腰にあった

「・・・・・貴女も、背負っているのね」

「？かぁ様、終わった？私もするよ？」

「えぇ、ありがとう、よろしくね」

京子のボディータオルを泡立て、程よい力でこすっていく

「嬉しいわ、娘とこうするの夢だったの」

「ふふっ」

――――――――――――――――――――――――
見回りに出た3人

「・・・・・・・・・・・・・」

南雲と米倉と話をしながら周りの気配を探って眉を顰める

「(脅してもやめなかったから、ついてくると思ったが・・・)」

最近来るのが下っ端じゃなくなったのか、気配を感じにくくなった

すると、スマホが震え、メッセージの受信を知らせる

「？」

それは最近増えた妹の保護者

《虫は駆除しといたから、ゆっくりしぃ》