【ヒューマンバグ大学】狂人達に愛された食事処・参 (ページ28)

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124)天羽組と温泉旅行② ページ28

「あそこでお嬢ちゃんに付き纏って旅行にまでついていこうとしとる害虫駆除してきて欲しいねん」

大嶽が指す方を見て、不敵に笑う

「ほんまや、髄分と懐かしいもんがおるわ。お姫様にはでっかい借りがありますからね、わかりやした。害虫駆除してきますわ」

「頼んだで」

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「とぅ様ー、かぁ様ー」

「おぉ！A！来たか！」

「いらっしゃい、A、ちゃんと準備してきた？」

「うん！」

縁側に座る2人の間に座るA

「お、来たか」

永瀬が後ろから頭を撫でる

「お前も初めてだな、温泉旅館、いいとこだぞー」

「楽しみだねー」

「それにしても、バス遅くねぇか？」

時計を見る工藤

「そう言えば、出発は９時だったよな？」

「あ、はい、その筈ですけど」

おかしいですね？と北岡が首を傾げる

「ん？」

Aの耳に何かが届く

「どうしました？姉さん」

立ち上がるAに声をかける北岡

「・・・・北岡さん！ちょっとにぃ様のとこ行こ！」

「はい！喜んで！って、何かありました？」

「ちょっとね～」

北岡と一緒に門前へ

「うぉおお？何事だ？；；」

そこには地面に正座して何かを必死に書いている飯豊と亘清

「にぃ様ー？」

「おう、雛と北岡か」

「何かあったんすか？」

「バスのチャーターをミスって今日来ないんだと」

「は？」

うわ・・・と青ざめた顔で野田に目を向ければ、血走った目で2人を睨みつけていた
アイスピック片手に

「2人共死にましたね」

「あぁ、助ける気もねぇ」

「バス来ないの？」

「あぁ、だから今から説明しに・・・・・・・って、雛？なんでそんなに目を輝かせてるんだ？」

妹に目を向ければ、キラキラとした眼差しで何かを見せてくる

「にぃ様にぃ様にぃ様！！私ね！電車に乗ってみたい！電車で駅弁食べたい！」

それは華太がAに渡した観光雑誌だった
そこには駅弁特集が載っていた

「可愛いな畜生、野田の兄貴！」

「なんじゃい！？俺は今からこいつらをアイスピックアートのキャンバスにするんじゃい！邪魔すんなや！！」

「キャンバスにしても構いませんがまずこっち見て下さい」

「あ“ん！？」

グリンッと振り返る野田の目の前にいるのは雑誌を見せながらキラキラとした眼差しを向けてくる最愛の妹分

「何々？駅弁特集？蟹三昧弁当？」

Aの目を見れば何が言いたいのか瞬時に理解する

「・・・・・・・・・・・・」