【ヒューマンバグ大学】狂人達に愛された食事処・参 (ページ26)

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122)毛利班とエルペタスと中国の双子殺し屋③ ページ26

「死龍、鵺も落ち着いて。あの２人はエルペタスじゃないよ」

「「え？」」

鶴城も瓜生と智也の前に出て、2人を止めた

「ごめんね、お願いしたのに行き違いがあったみたい」

「行き違い、とな？」

「この者達はエルペタスではないのか？」

「俺達はそのエルペタスの標的になっている株式会社モーリーだ」

「そうだったのか、我等は義の組織【死神羅漢】の呉英浩」

「同じく呉英宇」

「2人共私のお友達だよ」

「お友達！？」

ギョッとする瓜生

「うむ、小姐とは良き友であり、協力者」

「日本の事ならば小姐がよく知っている筈だから協力を求めた」

「へ、へぇ〜・・・本当に顔が広いねぇ、雛ちゃん」

「ウーくん、ハオくん、資料あった？」

「これだ」

懐から書類の束を取り出し、Aへ
サッと読み、目を細める

「・・・なるほど」

Aはそれを瓜生に渡した

「これはあげるね」

「もう覚えたのかい？」

「うん。ねぇ、ウリくん達は悪い人じゃないよ、ウーくん達もね、私が保証してあげる」

ね？と笑うAに、４人は頷いた

「瓜生殿、協定を結ばないか」

「互いの情報を密に連携すれば、対策が練りやすいのではないだろうか」

「なるほど、メリットしかねぇな」

「敵の敵は味方という訳だな」

「小姐には人を見抜く目がある」

「小姐が信頼する者なら迷いはない」

４人は握手を交わした

「よかった、じゃあウーくん、ハオくん、帰ろうか。ご褒美のカレーが待っているよ」

「うむ！」

「そうだな」

「カレー！！今日カレーなのか？」

「今日のメニューの肉じゃがをカレーにリメイクしたんだ、俺も楽しみだったんだ」

「Aが作るものは何でも美味しいけど、カレーは万国共通で絶品だよね」

「俺だって雛ちゃんのカレーが好物だい！雛ちゃん！俺も食べたーい！」

「ふふっ、食べるのは構わないけど、報告は？」

「食ったら報告する、カレーの方が大事」

「いや、どう考えても報告の方が大事だろう？」

「報告に行ってたらカレーはなくなる、絶対」

大真面目な顔をする瓜生
智也も鶴城もそれは否定できなかった
それぐらいAの作るカレーは美味しいのだから

「まぁ、私は何も言わないけど」

怒られても知らないよ〜、と言いながら歩いていく

【月菊】に行くと、同じくカレーを食べに来た銀田に見つかり

「先に報告してから飯を食え！！」

と、頭にたんこぶが積み上がった瓜生がいたとさ