【ヒューマンバグ大学】狂人達に愛された食事処・参 (ページ25)

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121)毛利班とエルペタスと中国の双子殺し屋② ページ25

すると、銀田の携帯が鳴り、画面を見て、大切な少女の名前が映っていたので、すぐに出る

「栄角だ、どうした？A」

「〈ご機嫌よう、栄角。今ね、中国のお友達が取りに行ったからー〉」

「翠蘭か？」

「〈んーんー、双子の方。翠蘭はワンちゃん〉」

「それもそうか、わかった、伝えておく」

「〈よろしくねー〉」

電話を切り、振り返る

先程までいた2人の姿がなかった

「？死龍と鵺はどこ行った？」

「む？ELの本部に資料を取りに行って貰ったぞ」

「・・・・・・・・・・・・」

銀田は先程切った番号に再度電話を入れるのだった

――――――――――――――――――――――

「ありゃりゃ・・・わかったよ、何とかしてくるね。大丈夫だよ」

「？」

銀田の電話を受け取り、かけていた襷を外すA

「何処に行くの？」

遊びに来ていた鶴城が立ち上がる

「ELの本部、エルペタスの情報を友達に頼んで取りに行ってもらったんだけど、伝えそこねちゃったみたいでウリくんと智也も行っちゃったみたい。喧嘩になるから止めてくるね」

「わざわざ君が行かなくても、俺が行ってくるよ」

「止めれる？」

「・・・・・・・・・・ついて行くよ」

「じゃあお願いしようかな」

にこー、と笑うA

外に出て、鶴城が乗ってきたバイクに近付く

「はい、Aのヘルメット」

「わぁ、可愛いー♪」

白に紫の花の模様が入ったヘルメット

「君みたいに可愛いから買っちゃった、バイク乗る時はこれ被るんだよ」

「うん！ありがとう！史之舞！」

―――――――――――――――――――

ELの本部につくと、Aの耳に音が届く

「やっぱり鉢合わせになったみたいだね。ウーくんも、ハオくんも強いからなぁ」

「中国の義の組織、【死神羅漢】だっけ？」

「そっ、エルペタスは中国の政治家に手を出したみたいでね、一部で混乱が起きているの。2人はその調査する為に日本に来たんだって」

歩きながら説明をする

「資料を欲しがっていたから、栄角からここにある資料の事を聞いて、私にもその資料を見せてくれるならって教えたの」

「ちなみに呉兄弟とは？」

「中国に行った時にねー、あ、いたいた」

広い廊下で対峙する2人を見つける

「史之舞、ウリくん達よろしく」

「わかったよ」

その場から消えるA

次に現れたのは、呉兄弟の背後だった

「はぁい、そこまでね、ウーくん、ハオくん」

「「小姐！？」」

2人の首根っこを掴み、ニッコリと笑うA