【ヒューマンバグ大学】狂人達に愛された食事処・参 (ページ24)

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120)毛利班とエルペタスと中国の双子殺し屋ページ24

「あら、毛利のおじ様達が？」

【月菊】にやって来た銀田から報告を受けるA

「エルペタスの上の奴に話し合いを申し込んだそうだ。考える事がとんでもない」

呆れた様子でお茶を啜る銀田

「だから智也を呼んでいたのね・・・」

本日のメニューを作りながら何かを考えるAを見つめる

「・・・・・・・・A」

「なぁに？」

銀田に呼ばれ、返事だけする

「疑う気はないが、このエルペタスにも知り合いがいるのか？」

「・・・・・・・・・・・・・・・」

Aは盛り付けた料理を銀田の前に出す

「今日は肉じゃがです」

「ありがとう」

じゃが芋を丸ごと使ったそれはちゃんと火が通っていて、箸で簡単に切れた
大きめに切られた具材で食べごたえがあり、しっかりと味が染みた家庭料理だった

「温かい料理だな」

「ちなみに今日の夜ご飯はそれでカレーにします」

「頂こう」

「ふふっ」

自分の分の軽食のサンドイッチと紅茶を持ってきて、隣に腰掛けるA

「いるよ、知り合い」

「・・・・・・・・・・・・・・」

「でも、１人は今何を考えているのかわからない。会いにも来てくれないもの・・・監視させている癖に」

「、」

自分につきまとう存在が誰の指示なのか、彼女は気付いていたらしい

「もう一人はたまに来る人、優しいパパさんだよ」

「・・・・・・・・・・その情報は聞きたくなかったな」

「流石栄角、誰かちゃんと気付けたね」

クスクス、と笑いながらサンドイッチを食べる

「・・・・・・・・・不要な争いに、ならなければいいのだけど・・・・」

Aのその願いは、無情にも、叶うことはなかった

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株式会社モーリーの事務所に向かえば、毛利と瓜生、鵺の智也がいた

「戻ったか」

「おぅ、情報を仕入れて帰ってきたぜ」

「怪我がないようで何よりだ。情報とは？」

「恐らく、毛利班抹殺をけしかけているのは御前だ」

「！なるほど・・・奴らしい・・・」

かつては自分も従っていた存在

「ではこちらも。エルペタスの件はELの時に集めさせていた。情報が本部にある筈だ」

「そう言えば、」

智也が思い出したように頷く

「詳しく見る前にお前達の件があったから詳細は覚えていない。燃えてなければまだあるだろう」

銀田の言葉に毛利が、ふむ、と考え込む

「現在我々は彼等に対して無知だ。その情報を是非手に入れたい」

「心配せずとももうすぐ手に入るだろう」