【ヒューマンバグ大学】狂人達に愛された食事処・参 (ページ16)

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112)つるのおにぎり屋さんページ16

「まさか、ほんまにおにぎり屋さんをオープンさせるなんてなぁ」

番傘を差しながら歩くAは少し傘を上げ、隣にいた城戸を見上げる

「ほんまにアサシンが飲食店やるの流行っとるの？」

「石鹸屋さんもあるよ？」

「いや、それにしたって・・・・お？」

貴凛町の商店街に辿り着くと

「組織の人間は組体操ぉおお！5人でカシオペアであるぅうう！！」

「あら・・・」

「は？」

2人が見たのは組体操をする瓜生達

「光り輝く5つの星ぃいい！！」

「・・・・・・・・・・・・・」

相変わらずだねー、とニコニコしているA

「あかん、行こう、雛ちゃん、素通りしよ、あーゆーのと関わったらあかん、大嶽のおとーさんに怒られるわ」

ドン引きして肩を抱えて素通りしようとする城戸

「待て待て待てぇええ！！そこの大阪人！！どーゆー意味だコラァ！！」

「おや？ああぁ！マイエンジェル！！貴女に会いたかった！！！」

いつの間にかAの手を両手で握る金鳳が目の前にいた

「おい金鳳、頼むからAにだけは手を出さないでくれよ、俺やだよもぉ、おにーさん達と喧嘩するの」

「マイエンジェルに変な事なんてしませんよ、お元気でしたか？イヒッ」

「相変わらずだね、ぽぅくん」

『ぽぅくん！！？』

え！？と見る瓜生達

「え？何？いつの間にか知り合い？え？いつ？」

「先日、店の常連さんから手作りの石鹸やソープを売っている食事処があると聞きまして、お邪魔したのです。お勉強もさせて頂きました、マイエンジェルと私は仲良しです、イヒッ」

「俺は何も聞いてないんだけど・・・」

「死龍にいちいち伝える義務はありませんよ？」

「正論！！」

ガクッとする瓜生

「ねぇ、ぽぅくん、今度材料を差し入れに行くから付き合ってくれる？」

「ご指名ですか？勿論マイエンジェルの為なら地の中でも海の中でも宇宙の果てでもどこまでもついて参ります」

「近くのガーデンファームだよ？」

「お、おい、兄君は知っているのか？金鳳との仲は」

バースも華太の恐ろしさが身に沁みているらしく、小声で城戸に問う

「ん？知っとるよ？ちゃーんと華太がおる時に堂々と来て色々聞いとったし。銀田曰く、最近彷徨いとる連中対策の一つって聞いたで」

「毛利のおっさんの指示か、よりにもよって金鳳かよ・・・まぁ、町田もいるし、意外と金鳳見てるからなぁ」

見れば、相変わらず意味不明な言葉を口にする金鳳と特に気にせず話すA