108)羽王戦争・新たにやって来たのは父親代わりな大人 ページ12
「うまっ」
「なんや、もんじゃもえぇもんやな」
「このソースうまっ!!」
夢中になって食べ始める
「・・・・よくそんなに食べれますね?熱いのに」
「お前はもんじゃ食うと確実に火傷するもんな、ほれ、イカ」
「もぐっ」
口に入れられるイカの輪切り
「熱いの食べれる人が羨ましい・・・」
「火傷せんで食べれるようになったらえぇな」
よしよし、と浅倉に頭を撫でられる
「あ、味変に明太子チーズ入れる?」
「なんやのその絶対美味いの!」
テンションMAXな渋谷に笑いながら冷蔵庫から取り出してくる
そんなAと舎弟を眺める大嶽は雪子の言葉を思い出す
〔あの子を止めて欲しいねん〕
〔止める?〕
守るじゃなくて?
〔正直に言うと、あんたよりあの子の方が強いし、あの子を守る人はようさんおる。けど、あの子のやる事を止める人がほとんどおらんのや〕
みんな雛ちゃん信者過ぎるんねん
〔信者・・・・;;〕
〔せやから、あの子を諌めて、止める“大人”が必要なんや〕
ニッコリ、と笑う雪子
〔宜しくな、大嶽のおにぃさん〕
「徳史さん!明太チーズもんじゃできたよ?」
側に来たA
大嶽はポンッとAの頭に手を乗せた
「あんまり周りに心配かけたらあかんよ、Aのお嬢ちゃん。火傷したら困るで」
きょとん、とするAはニコッと笑い
「はぁーい」
「ん、えぇ返事や。どら、もんじゃ頂こうか」
すると、それを見ていた戸狩が
「・・・・・・カシラ・・・いつからお姫様の父親になったんでっか、せっかく戦争やめたんに天羽組長にどやされますで」
「何を言うてんねん、このアホ戸狩は」
そんな様子を見て、兄と妹は顔を合わせて笑う
ここは空龍街の外れにある“小さなしがいない食事処”
この店では、カタギも極道も、立場は関係なく、全てにおいて平等な店
だから、彼女はどんな相手でも笑顔で出迎えます
あなたが、店で“粗相を起こさない限り”は・・・・
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かな - メアリー、スーヒロイン? (4月10日 23時) (レス) id: 6ea7610922 (このIDを非表示/違反報告)
りー(プロフ) - 続き楽しみです! (4月1日 7時) (レス) id: 54a38d0a40 (このIDを非表示/違反報告)
青魔道士 - 宝石色の白虎の方も読みたいです! (3月1日 13時) (レス) id: 9d0898b86e (このIDを非表示/違反報告)
ユノン - 続きを楽しみにしてます! (2月8日 17時) (レス) id: f5fff43cec (このIDを非表示/違反報告)
ユノン - 続編おめでとうございます (1月17日 8時) (レス) id: f5fff43cec (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:水琴 | 作成日時:2024年1月16日 23時