53)地獄耳な剣士と天羽組と夏祭り�� ページ7
鬼頭から紙袋を受け取る
「はい、ありがとうございます。お店に来る時間はありますか？」
「残念ながら少し立て込んでいるのだ・・・君の食事を食べたいのだが・・・私も折角だからカース・マルツゥーの他に三聴やロッキー・マウンテン・オイスターなども用意したんだが、もう行かねば」
「そうですか。来れる日は連絡下さいね。ご用意してお待ちしておりますから。元さんも」
「うむ！伝えておこう！それではな！」
颯爽と立ち去る鬼頭を見送るA
「・・・・雛姉さん、聞いてもいいっすか？」
「ウジ虫が沸いたチーズ」
「ぇ！？」
「カース・マルツゥーはイタリアの寄食でチーズに沸いたウジ虫ごと食べるもの」
「ウジ虫ごと！！？」
「三聴は中国の寄食、生きた赤ちゃんネズミを酢醤油をつけて食べる」
「「生きてるのに！！？」」
「ロッキー・マウンテン・オイスターは「も、もういい！！お願い！君の口からそれ以上聞きたくないっ！」懸命な判断で」
南雲に止められ、素直にやめるA
暫く屋台の裏で青ざめた顔で口許を押さえて座り込む極道の2人がいた
すると
「お姉ちゃん・・・」
「あら？」
屋台の前に来たのは、先程来ていた子供たちだった
「リクくん、来てない？」
「リクくん、ですか？」
「あのね、リクくん飴落としちゃって壊れちゃったの。もう一回お花作って貰うって1人で行っちゃったんだけど・・・」
「戻ってこないんだ」
「まぁ・・・そうでしたか。わかりました。探してみますね。あなた達はお母さん方の所に戻ってお話してきて。迷子センターで待っていてって」
不安げな子供達に優しく微笑み、頭を撫でる
「うん、わかったー」
変わらないAの微笑みに少し安心し、子供達は母親のもとへ向かった
「・・・・・・・・・・・・」
子供達の姿が見えなくなり、Aはスッと耳をすませる
賑やかな祭りの音、人の話し声、沢山の足音
その中から、目的の“音”を聞き分ける
「あら・・・これは・・・」
連れてきて貰おうとスマホに手を伸ばしたが、あるものに気付き、その手を止めた
「・・・・何を考えているのでしょう」
チラッと屋台の裏にいる2人にも頼む事が出来ない
「南雲の兄様、北岡さん、少しお店をお願いしてもいいですか？私すぐそこの知り合いの所に行って来ますね」
「あぁ、わかった。俺もついて・・・・・雛ちゃん？」
南雲が立ち上がり、振り返ると、そこに既に白い妹分の姿はなかった
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かな - 雛さんはメアリー.スーヒロインですね。欠点無さそう。 (12月31日 20時) (
レス) id: 6ea7610922 (このIDを非表示/違反報告)
ユノン - 三毛猫の正体は文ストキャラの夏目漱石ですか？ (11月22日 21時) (レス) id: f5fff43cec (このIDを非表示/違反報告)
ユノン - 続編おめでとうございます。 (11月21日 13時) (レス) id: f5fff43cec (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：水琴 | 作成日時：2023年11月20日 23時
