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96)羽王戦争・決断の場に集う者 ページ50

城戸が運転する車に乗り込むA達

助手席に乗り込んだAはスマホを取り出す

「あら、思ったより早そうだね、丈一郎、少し急ごう」

「合点承知の助や!兄さん方しっかり掴まっときぃや!」

「事故んなよ」

城戸は思いっきりアクセルを踏み込んだ

―――――――――――――――――――――
主であるAの連絡を見た設楽が目を向ける

「Aがこっちに来るそうだ。行くぞ」

「おー、ほれ、行くぞ岸本」

「ほんまにこんなんでみんな助かるんすか?」

気絶している組員を見つめる岸本

「大丈夫や。少しは信じろや」

歩き出す3人


永瀬と馬渕を闇医者へ送り届けた城ヶ崎がアジトに戻ってきて、もうすぐ着く、というAの連絡を見る

Aの目的の男がいるであろう場所へ向かう

「待てや!」

「あ?」

呼び止められて目を向ける

「お前、天王寺組でも、天羽組でもないな・・・もしかして、あのお姉さんの仲間か?」

杖をついた男に眉を潜める

「邪魔だ、引っ込んでろ」

「いやや!お前カシラのとこ行くんやろ!?俺も連れてけ!!」

「・・・・・・・・」

―――――――――――――――――――――――――
天王寺組アジトに着けば、誰かを背負って走る組員が目に入る

「あれは、渋谷か!」

見るからに危険な状態なのがわかった

「Aよ、大嶽とは俺が直接話そう。任せてくれぬか」

「とぅ様・・・・わかりました。すぐに追いかけますね。にぃ様」

「任せろ」

兄と妹は目を合わせ頷き、それぞれ歩き出す

「高槻、その阿呆診せてみ」

「え?城戸の兄貴・・・・・・え?え?」

まさかの登場に混乱する舎弟を気にせず、城戸は渋谷を地面に横たえる

「こいつが気絶するとか、やっぱり小林達は強いなぁ、ははっ」

「笑い事じゃないよ、危うく死んじゃう所だったじゃない」

テキパキと手当てして、ボトルからスポイトで中身の液体を取り出し、口に入れて飲み込ませる

「はい、これでよろしい。早くお医者さん連れていって」

「へ?あ?はい?え?」

「はよせんかい!!」

「は!はいいぃぃ!!!」

城戸の怒声に慌てて渋谷を抱えて走り出した

「まぁ、おっかない。可哀想な舎弟さん」

「しゃーないやん」

そして、天羽達がいるであろう場所へ向かった

満身創痍で座り込む大嶽と、その前に立つ天羽と、何かあった時の為に刀の柄を掴みながら2人を見つめる華太

そして、今にも向かって行きそうな小林を抑える阿久津と工藤がいた

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かな - 雛さんはメアリー.スーヒロインですね。欠点無さそう。 (12月31日 20時) (レス) id: 6ea7610922 (このIDを非表示/違反報告)
ユノン - 三毛猫の正体は文ストキャラの夏目漱石ですか? (11月22日 21時) (レス) id: f5fff43cec (このIDを非表示/違反報告)
ユノン - 続編おめでとうございます。 (11月21日 13時) (レス) id: f5fff43cec (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:水琴 | 作成日時:2023年11月20日 23時

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