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88)羽王戦争 奇襲 ページ42

邸宅待機になった華太は防犯カメラの位置を確認して回っていた

「(また、城戸みたいな事になったら困るからな)」

死角になる場所、入り込めそうな隙間、物陰、全てを頭に叩き込んでいく

「華太」

「和中の兄貴、どうしました?」

やって来た和中は真っ直ぐ華太を見て

「ここは任せたぞ」

「・・・えぇ、勿論です。もう出し惜しみをしませんので」

手に持っていた鞘に納まった刀を見せる

「お前なら誰が相手でもやりあえる」

「和中の兄貴達も、無事のお帰りをお待ちしております」

「この戦争が終わったら、Aの料理が食べたいものだ」

「そうですね、言っておきます」

フッと笑い合い、2人は別れた

――――――――――――――――――――――

空龍街のある場所で戸狩が拠点を作る為に歩いていた

「(あー、折角やからお姫様のとこ行って来ようか、いつも連絡しとるから大阪のもん食わせてもろうてるけど、たまには普通に食うのもえぇな。カシラにお姫様の店バレてしもうたから連れていかんとあかんな。お姫様ならもんじゃも美味いかもしれんな)」

すると、スマホが鳴る
画面を見れば、考えていた人からの電話だった

――――――――――――――――――――――――――――

「あら・・・・あらあら」

先に出た浅倉達を見送った後、準備をしていたAはスマホを見て、困ったように肩を落とした

「なしたん?」

「誰かがいるとは思っていたけど、まさか切り札な方がいるとは思わなかったよ」

「!戸狩か」

城戸の表情が変わる

「邸宅ににぃ様を残した野田の兄様の戦略は当たりだね・・・・でも、」

守りながら、この人と戦えるだろうか

演技をやめた兄が負けるとは思わない
だけど、守る相手はその身を盾にしてでも守ろうとする兄を思う

「少し早いけど行こうか、丈一郎」

「はいよ」

大きめのパーカーを纏い、深めにフードを被った

―――――――――――――――――――――――――
天羽の警護を香月が対応し、華太は監視カメラの映像を見つめていた

「!」

一瞬動いた画面を、華太は見逃さなかった

「ここのカメラ、動かなかったか」

「え?」

共に見ていた亘清にはわからなかった

「(このカメラの位置は・・・・まさかっ)」

ガタンッ!と立ち上がる華太は直ぐ様外へ飛び出した

「奇襲だ!!亘清ついてこい!!」

「え!?は、はい!!」

理解が追い付かない亘清だが、華太を追いかける

「(あそこはまずいっ、今そこにはっ)」

89)羽王戦争・隠し玉と鋼鉄と暗躍する存在→←87)羽王戦争 始まる最後の戦い



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かな - 雛さんはメアリー.スーヒロインですね。欠点無さそう。 (12月31日 20時) (レス) id: 6ea7610922 (このIDを非表示/違反報告)
ユノン - 三毛猫の正体は文ストキャラの夏目漱石ですか? (11月22日 21時) (レス) id: f5fff43cec (このIDを非表示/違反報告)
ユノン - 続編おめでとうございます。 (11月21日 13時) (レス) id: f5fff43cec (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:水琴 | 作成日時:2023年11月20日 23時

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