51)地獄耳な剣士と天羽組と夏祭り�� ページ5
そして迎えた夏祭り
Aは朝から準備に勤しんでいた
「ごめんねぇ、Aちゃん。お父さんったら張り切り過ぎちゃって」
「いえいえ、私もやってみたかったので」
ニコニコ笑顔で答えるAは手に持った串をクルクル回し、糸切りバサミのようなものでパチンッと切りながら形を作っていく
「こんな感じですかね？」
「え、すごっ、Aちゃん天才！」
そこに出来たのは可愛らしいウサギ
「飴細工って、飴が熱い内に形作らないといけないから大変ですねぇ、職人さんはすごいです」
「とか言いながら金魚とかお花とか量産してるAちゃんの方が凄いと思うよ？」
「作るの楽しくて」
「おーおー？やっとんなぁ」
顔を隠す帽子を被る城戸がやって来た
「え、これ飴なん？」
同じくフードを被る浅倉が目を丸くする
「初めての作品いる？」
「ウサギちゃんかわえぇなぁ！」
「あんた、ほんまに多才やな・・・」
渡された飴を齧る2人は周りを見る
「大丈夫そうやな、ほんなら俺ら見回りしてくるな？」
「何かあったらすぐ連絡せぇよ」
「はいはい、わかってまーす」
いってらっしゃい、と手を振って見送る
日中にも祭りを楽しむ人はやって来る
「わぁ！これ可愛い！」
「お姉さん！！猫！猫作れる！？」
「私ワンちゃんがいいなぁ！」
「はいなぁ」
やって来るお客様の注文に答えるAの屋台はすぐに話題になる
「昼間から繁盛してるな」
「姉さん！お待たせしましたー！」
「あ、にぃ様、兄様達も」
スーツではなく、羽織を着たお祭りらしい格好の華太達がやって来た
「飴細工かぁ、雛ちゃんは本当に何でも出来るんだねぇ」
「にぃ様達、羽織がぴったりですね！思った通りお似合いです！」
嬉しそうなA
今日の祭りの為に、Aはそれぞれのイメージに合わせて羽織を用意してくれた
兄貴達は喜んでそれを着て今日の祭りに出ていた
「あぁ、わざわざ用意してくれてありがとうな。親っさんや他の兄貴達も喜んでたよ」
「あ、姉さん、写真は撮ったので後で送っておきますよ！」
「本当？ありがとう！北岡さん！お礼に苺飴あげるー」
あーん、と差し出される丸ごと飴に包まれた苺
「やりぃ♪あー」
それを当たり前のように口で受け取る北岡
「(すっかり餌付けされてんなぁ・・・)」
舎弟を眺める華太
「野田の兄様ー？」
無言でAの頭を撫でる野田がいた
そして、南雲と北岡以外仕事に戻ると、子供達の集団がやって来た
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かな - 雛さんはメアリー.スーヒロインですね。欠点無さそう。 (12月31日 20時) (
レス) id: 6ea7610922 (このIDを非表示/違反報告)
ユノン - 三毛猫の正体は文ストキャラの夏目漱石ですか？ (11月22日 21時) (レス) id: f5fff43cec (このIDを非表示/違反報告)
ユノン - 続編おめでとうございます。 (11月21日 13時) (レス) id: f5fff43cec (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：水琴 | 作成日時：2023年11月20日 23時
