80)元ELの番犬とアジア巨大殺し屋組織 ページ34
「あら・・・遅いね、史之舞」
「・・・・・・・・・・・・・」
カウンターに座っていた銀田が首を傾げるAに、時計を見る
予定ではそろそろ帰ってくる時間らしい
「あれなら大丈夫だろう」
「まぁ、そこは心配していないのだけど・・・」
何か気になる事があるのか、考えるように頬に手を当てるA
銀田は鶴城の到着の遅れに心当たりがあり、立ち上がる
「気になるなら見てこよう」
「え？でも・・・」
「丁度、気になる事もあるからな、ついでだ」
銀田は優しい表情でソッとAの頭を撫で、帽子を被って出ていった
店を出た後、銀田から表情が消えた
「・・・・・・・・・・・・・」
――――――――――――――――――――――――
「本当は殺したくないんだけどなぁ」
見付けたのはエルペタスの殺し屋の背後に立つ鶴城の背中
「止まれ、鶴城」
「あんたは、」
近付いてきた銀田に訝しげに見る鶴城
「それに聞きたい事がある」
「・・・あぁ、そうだった。俺も聞きたい事があるんだった」
鶴城はダックスの首に腕を掛け、軽く締め上げる
その前に銀田が立ち、鼻先まで顔を近付け、目を無理矢理合わせる
「な、貴様は・・・！」
「私の主に何の目的があって調べている」
「俺のご主人様でもあるんだ、素直に話せば命は助けてあげるかもよ」
無表情の銀田と、不気味に笑みを浮かべ、目には全く感情が籠っていない鶴城
2人の異様な気配に汗が吹き出す
「あ、主だとっ？一体誰の事をっ」
「・・・・・・・銀田、こいつは俺の事を知らないで勧誘に来たみたいだ」
「・・・・そのようだな。なら質問を変えよう。小峠Aに付きまとうのは貴様らエルペタスか」
「っまさか、貴様らの主は銀華の事か！？うぐっ！」
「お前の質問なんか受け付けてないんだよ。黙ってこちらが聞いている事にだけ答えろ。なぜあの子を狙う」
締め上げる腕に力入れる鶴城
「っ、わ、私は詳しくは知らない！その娘は世良の指示で監視がついているんだ！！」
「世良か・・・」
「・・・・本当に知らないようだな」
目で見抜く銀田はダックスから離れる
「もういいぞ」
「はいよ」
「かっ！？」
鈍い音と共に、あり得ない方向へ曲がる首
糸が切れた人形のように崩れ落ちた
「所で銀田、どうしてここに？」
「Aがお前が遅いと案じていたのでな」
「あぁ、考え事をしながら散歩してたから、心配かけちゃったなぁ」
申し訳なさげに、それでいて嬉しそうな鶴城
81)元ELの番犬とアジア巨大殺し屋組織�□�←79)おにぎり屋とメロンパン屋と��
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 48人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
かな - 雛さんはメアリー.スーヒロインですね。欠点無さそう。 (12月31日 20時) (
レス) id: 6ea7610922 (このIDを非表示/違反報告)
ユノン - 三毛猫の正体は文ストキャラの夏目漱石ですか？ (11月22日 21時) (レス) id: f5fff43cec (このIDを非表示/違反報告)
ユノン - 続編おめでとうございます。 (11月21日 13時) (レス) id: f5fff43cec (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：水琴 | 作成日時：2023年11月20日 23時
