78)おにぎり屋とメロンパン屋と ページ32
「A、出来た」
おや、と顔を上げるA
奥の台所の一部を使って何かを作っていた鶴城はおにぎりを差し出していた
「鮭のハラミだよ」
「おー・・・上手になったねぇ・・・」
綺麗な形のおにぎりを受け取り、食べる
「ん、美味しい」
ぱぁ、と輝く表情
「よかった、君に言われると自信がつくよ」
鶴城は作ったもう２つを包む
「どこ行くの？」
「死龍に食べてもらおうと思って・・・」
「そう、行ってらっしゃい」
ひらひら、と手を振るAに鶴城は
「うん、行ってきます」
未だに慣れない感覚にむずむずしながらも、ぎこちなく手を振り返して出ていった
「さて・・・今日はー・・・・・あ、今日栄角来る日だ」
何作ろうかなぁ、と冷蔵庫を開けた
――――――――――――――――――――――――――
うりゅうのメロンパン屋にやって来た鶴城
「笑顔から勉強しなさい、素人タガメ」
「ぐはっ」
「愚かな・・・」
「かわいそうだからメロンパンあげよう」
たまたま散歩に来ていた瓜生の師匠の毒舌に項垂れていた
カリンからメロンパンを貰い、泣きながら食べる
「美味い、何も考えられない・・・」
「おいアホ、今日は何しに来たんだ」
すると、鶴城は表情を引き締める
「俺も死龍みたいにこの貴凛町でお店を出したいと思って報告に来たんだ」
「ほぉ・・・」
強さにしか興味がなかった鶴城の言葉に軽く目を見張る瓜生
「組織がなくなってから、Aについていって、色んな手伝いをさせてもらって、Aが楽しそうに料理を作っているのを見たら俺もやってみたくなったんだ」
「あぁ、そうだな。Aは本当に楽しそうに料理作るもんなぁ」
「雛ちゃんが作るものは何でも美味しいんだじょー！この前食べたモンブランは至福な時間だったわ」
幸せそうな表情のカリン
「カリン、お前いつの間に・・・」
「あぁ、あのモンブラン？あれ栗を沢山貰ったらしくてね、潰して何度も裏ごしして作ったんだよ、疲れたけどその分美味しかった」
同じような表情をする鶴城
「え、何、この疎外感・・・」
俺食べてない、と落ち込む瓜生だった
――――――――――――――――――――――――
その後、株式会社【モーリー】にやって来た瓜生
そこには毛利と、銀田がいた
「よぉ、毛利のおっさんに、銀田、扱き使われてんなぁ」
「まったくだ」
「ははっ、貴方がいてくれると助かるぞ、銀田」
「ふん、私はAの頼みでやっているだけだ」
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かな - 雛さんはメアリー.スーヒロインですね。欠点無さそう。 (12月31日 20時) (
レス) id: 6ea7610922 (このIDを非表示/違反報告)
ユノン - 三毛猫の正体は文ストキャラの夏目漱石ですか？ (11月22日 21時) (レス) id: f5fff43cec (このIDを非表示/違反報告)
ユノン - 続編おめでとうございます。 (11月21日 13時) (レス) id: f5fff43cec (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：水琴 | 作成日時：2023年11月20日 23時
