50)地獄耳な剣士と天羽組と夏祭り ページ4
空龍街に、今年も夏がやってきた
市議会議員の高橋からの依頼で夏祭りの警護をする事になった天羽組では対策を練っていた
「市長の殺害予告ですか・・・影武者を立てますか？」
「そうだな、それが一番手っ取り早い。よし、華太、お前だ」
「了解しました、しかしバレませんか？背格好は似てるかもしれないですけど」
「今の時代距離があるから行ける」
諸々の話し合いを進めていく中で、華太のスマホが鳴る
「雛？」
「あん？」
野田に「すみません」と一言言って、電話に出る
「どうした、雛。何かあったか？」
「〈あ、にぃ様！あのね、私夏祭りに屋台出す事になったのー〉」
「まじかお前」
ガバッと野田を見る
野田も何かを感じたのか、「今度は何をやらかした」と言わんばかりな目をしていた
「〈元々お手伝いで行く予定だったんだけど、ある屋台の人が腰を痛めちゃって出れなくなったんだって。もう材料も仕入れちゃってるから困ったって言うから私がする事になったのー、ちゃんと報告しろって野田の兄様に言われたし、きっとにぃ様達は警護に行くでしょ？〉」
「それはそうだが・・・・お前、まさか番犬共を使う気か」
「〈お店には出さないけど見回りぐらいはするって言ってたよ？〉」
「雛、後で話し合おう」
「〈ちなみに市長さんに殺害予告を入れたのは市議会議員の田坂っていう人ですよ〉」
さらっと告げられた爆弾発言に黙り込む華太
「・・・わかった、A、兄貴に言っておく」
「〈よろしくお願いします♪〉」
切れた電話
「なんじゃい」
「岡島市長を狙う奴が分かりました。先日の選挙で対立した田坂です」
「相変わらず耳が早い奴だなぁ、うちのCrazy Angelは」
「それとAが夏祭りで屋台をするそうです」
「去年は見る側だったが、今年はやる側か。何人かつけておけ、親っさんは駄目とは言わん」
可愛い娘、妹であり、何よりも替えがたい恩がある我が妹の事で天羽組内に否を唱える奴は存在しない
「ありがとうございます、野田の兄貴」
「何々？雛ちゃんの話か？」
近付いてきたのは、南雲だった
「Aが屋台をやる事になったらしく、その手伝いと護衛を誰にしようかと」
「雛ちゃんの為なら俺が行くよ、いいですよね？野田の兄貴」
「まぁ、お前なら適任か」
「後は、北岡だな」
「はい！姉さんの警護が仕事ですから！！」
何かとAにつく事が多い北岡はすぐに立ち上がって返事をした
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かな - 雛さんはメアリー.スーヒロインですね。欠点無さそう。 (12月31日 20時) (
レス) id: 6ea7610922 (このIDを非表示/違反報告)
ユノン - 三毛猫の正体は文ストキャラの夏目漱石ですか？ (11月22日 21時) (レス) id: f5fff43cec (このIDを非表示/違反報告)
ユノン - 続編おめでとうございます。 (11月21日 13時) (レス) id: f5fff43cec (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：水琴 | 作成日時：2023年11月20日 23時
