73)ヤミ金とたい焼き屋と時々ヨコハマの姉達�� ページ27
「ほろ苦さと甘さがマッチしてうまぁい！」
「そりゃあ、おからしか食べてこなかった貴方にしたらねぇ」
「は？おからしか？」
城ヶ崎が憐れむような目を向けてくる
「違う、おやつがおからなだけ、別に主食がおからだった訳じゃないぞ？おいそこに犬！憐れそうな目で見てくるな！！」
「あ゛？俺を犬呼ばわりしていいのはこいつだけだ、てめぇ死ぬか？」
「返り討ちにしてやろうか」
「喧嘩したら2人とも吊し上げますよ」
―――――――――――――――――――――――
連行された三門は地下に拘束されていた
カシャン、と何かが外れる音に顔を上げれば、つい先程殺そうとしていた少女が牢の鍵を開けていた
「お前・・・」
「殺し屋さん、今ねぇ様達は内部スパイを探して忙しいの、今のうちに行って」
「俺はお前を殺そうとしているんだぞ」
「そんな後悔するようなお顔で言われても説得力ありませんよ。やりたくもない事をやらされてますってお顔に書いてあります」
心の内を完全に見抜かれていた
「早く、櫻子さん達が戻ってくる」
赤茶色の髪の男が声をかける
「ほら、早く」
「あ、あぁ」
急かされ、三門は牢を出た
「私ね、明日から暫く姿を消します」
「え？」
「この街にも色々あって、ここにいると危ないから違う所に行きます。だから、私は失踪していなかったって報告するといいと思いますよ。殺し屋さん、仕える主は選んだ方が宜しいかと」
そう話すAを、男が抱える
「時間切れだ、あんた、さっさと行け」
「、すまない」
聞こえてくる足音に三門はAが指す抜穴へ入る
「A、貴方達。ここで何をしているのかしら？三門の暗殺者は？」
「もう殺す気はないみたいだからいなくなってもらいました。彼は“関係ない”ようですし」
じっ、と見てくる櫻子に、ニコッと笑うA
「はぁ、貴女がそうしたいなら」
「ありがとうございます、ねぇ様」
踵を返す櫻子の後ろをついていく２人
屋敷を出た三門は振り返る
「【銀華】のA、か」
後日、彼女は本当に表から姿を消した
主にはその事を伝え、不満げな様子だったがお咎めなしとなった
〔仕える主は選んだ方が宜しいかと〕
その言葉が頭に残り、俺は秋月家に仕える事に疑問を持ち始めていた
その矢先に、秋月家に契約を切られ、一族は別の一族に鏖殺される
みんな散り散りになり、俺は縁があってナツメ金融の社長に助けられた
腹ペコだった俺はとある食事処に連れてこられた
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かな - 雛さんはメアリー.スーヒロインですね。欠点無さそう。 (12月31日 20時) (
レス) id: 6ea7610922 (このIDを非表示/違反報告)
ユノン - 三毛猫の正体は文ストキャラの夏目漱石ですか？ (11月22日 21時) (レス) id: f5fff43cec (このIDを非表示/違反報告)
ユノン - 続編おめでとうございます。 (11月21日 13時) (レス) id: f5fff43cec (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：水琴 | 作成日時：2023年11月20日 23時
