72)ヤミ金とたい焼き屋と時々ヨコハマの姉達�� ページ26
「いらっしゃいませー・・・・って」
入ってきた三門に目を見開く
「？知り合いか」
奥のカウンターに座っていた城ヶ崎がAを見る
「・・・・賢志、暖簾片付けてくれる？」
「、わかった」
その言葉に、相手がカタギではない事がわかった
「・・・・・あれ、死んだ半グレのトップじゃねぇか、匿ってるのか？」
「あれは私の番犬。どうぞ」
カウンターの席へ促し、Aはミルにコーヒー豆を入れ、ゆっくりと回す
「天野さんから聞いたのですか？」
「あぁ、娘さんがうちに金を借りに来て、事情を聞いた」
「沙也加ちゃんが？もしかして、黒潮の方を見たのですかね」
「あぁ、社長の松岡が父親に嫌がらせしている男と話しているのを見たらしい・・・・君は、ただ手伝いに来ていたんじゃなくて、天野さんを守っていたんだな」
砕いた豆をドリッパーにセットし、沸かしたお湯を注ぐ
「天野さんが嫌がらせを受けている所を見たのはたまたま、私の番犬の1人が助けました。手を出した以上、見過ごす訳にも行きませんし、天野さんはうちのお客様ですからね」
カップに珈琲を注ぎ、三門の前に置いた
「賢志も珈琲飲む？」
「あぁ」
暖簾を片付けて戻ってきた城ヶ崎にも珈琲を出す
「俺は天野屋さんから債権を預かった、松岡から回収する。これなら俺が関わってもいいよな？」
「・・・天野さんがそれを貴方に依頼をされたのなら私は何も言いませんよ。どうするかはこれから考えていた所ですから。賢志」
城ヶ崎が持っていた書類をAに渡す
Aはそれを三門に渡した
「どうぞ、“譲って”あげます」
「あぁ、ありがとう」
三門は書類を受け取り、Aの目を見つめる
それに首を傾げる
「？なんです？」
「・・・いや、あの頃より大きくなったなって思って・・・」
「何年前の話をしているんです？明日松岡は手を組んでいる極道とお話し合いの日です、債権回収には持って来いの日じゃないですか？」
「あぁ、いいな。そいつらからも回収する。極道なら蓄えもあんだろう」
Aは冷蔵庫から何かを取り出し、城ヶ崎へ渡し、三門の前にも置く
「よかったらどうぞ、ティラミスです」
「おぉ！いいのか！？」
「今日のにぃ様達の差し入れのあまりですから」
透明なカップに入ったティラミス
濃い目の珈琲を染み込ませたビスケットとマスカルポーネのチーズと層がいつも重なったもの
上にかかったパウダーと共にスプーンで掬い、口に入れる
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かな - 雛さんはメアリー.スーヒロインですね。欠点無さそう。 (12月31日 20時) (
レス) id: 6ea7610922 (このIDを非表示/違反報告)
ユノン - 三毛猫の正体は文ストキャラの夏目漱石ですか？ (11月22日 21時) (レス) id: f5fff43cec (このIDを非表示/違反報告)
ユノン - 続編おめでとうございます。 (11月21日 13時) (レス) id: f5fff43cec (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：水琴 | 作成日時：2023年11月20日 23時
