67)澤崎酒造�� ページ21
あの子ならやると言えばやるだろうな
恐らく、服部の確保したいっと言ったAを必死に説得し、自分がやると話をつけたのだろう
伊集院は華太の肩を叩いた
「相変わらずだな」
「そう思うならお前も何とかしろ」
「私が？雛ちゃんに恩義があり、彼女の願いをどんな事をしても叶える私がかい？」
「この、A信者・・・！！」
「この世に雛ちゃんの信者は何人いるだろうね？」
「俺は旦那を呼び捨てで呼んでタメ口で喋るうちの舎弟が怖いぃ」
―――――――――――――――――――
数日後、伊集院から依頼は完了した、と連絡が入り、Aは澤崎を自分の店に呼んだ
「お忙しい中お呼び立てして申し訳ございません」
「いえ、Aさんのおかげですから」
カウンターに座る澤崎に温かいお茶を出す
「少しは気持ちが晴れましたか？」
「はい、これからは前に進めそうです。父さんと母さんが作り上げたものをまた一から作り直しますから」
ドヤ街で会った時と違い、目に光が宿っている澤崎に笑みを浮かべる
「それは良かった。じゃあこれお返ししますね」
そう言って、Aは木箱を澤崎に差し出した
「これは・・・・・え！？」
そこにあったのは、盗まれた筈の純金の盃だった
「この盃は・・・！！」
「オークションに出ていたものを知り合いに頼んで落としてきました。少し汚れていたので専門家さんに綺麗にして頂きました」
「Aさんっ、なんてお礼を言えばいいか・・・！！」
盃を木箱ごと抱き締める澤崎
「私も澤崎酒造さんのお酒を店に出していました、とてもお客様に人気があるんです。ですから、これからまたそのお酒が出せるように、私は私の出来る事でお手伝いをさせて頂きます」
そしてAは一枚のメモを差し出した
「ここに電話してみて下さい。貴方のもう１つの宝物がある筈ですよ」
「宝物？」
【月菊】を出た澤崎はAに渡された番号にかけてみる
「澤崎ですが・・・・え！？」
それはお世話になっている酒樽の職人だった
「うちの酒樽が・・・！」
それは騒動の前、少しヒビが入っていた酒樽を修理に出していた
その酒樽の修理を終え、連絡しようとした矢先に例の事件が起きたとの事
自分が生きている事は誰からか分からないが連絡を貰った
もしも酒蔵を復活させるなら協力するという話だった
「っありがとうございます！！」
Aさんだ、全部、Aさんが助けてくれたんだっ
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かな - 雛さんはメアリー.スーヒロインですね。欠点無さそう。 (12月31日 20時) (
レス) id: 6ea7610922 (このIDを非表示/違反報告)
ユノン - 三毛猫の正体は文ストキャラの夏目漱石ですか？ (11月22日 21時) (レス) id: f5fff43cec (このIDを非表示/違反報告)
ユノン - 続編おめでとうございます。 (11月21日 13時) (レス) id: f5fff43cec (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：水琴 | 作成日時：2023年11月20日 23時
