66)澤崎酒造�� ページ20
「(どうしてだろう・・・Aさんなら、何とかしてくれる気がする・・・)」
澤崎はゆっくりと話し始めた
話を聞き終えたAは少し考える
「(私が“やっても”構わないけど・・・やりたい事があるし・・・今何だか“付き纏われている”から下手に動けないし・・・・)」
よし、と立ち上がるAは澤崎に手を差し伸べる
「貴方の気持ちはよくわかるけど、そんな悪い人と心中するなんてもったいないですよ。私のお友だちをご紹介します」
「友だち、ですか？」
「はい、貴方の代わりにその怨嗟をはらしてくれる人です」
今まで見せていた優しい微笑みではなく、どこか暗い、妖艶な微笑を浮かべた・・・・
―――――――――――――――
「しーげくーん！」
無邪気な笑顔でやってきたAを、彼女にだけ向ける優しい笑みで出迎える伊集院
「はい！パウンドケーキお裾分け！」
「ありがとう、雛ちゃん。後で頂くよ。そちらは、連絡があった依頼者かな？」
Aの後から入ってきた澤崎に目を向ける
「そっ！お話聞いてあげてね！私、やらないといけない事があるんだー、あ、後でにぃ様達が来るからよろしくね」
「わかったよ」
Aは澤崎の手を取る
「この人が私のお友だち！貴浩さんの願いを叶えてくれます。本当は私がやってあげたいけど、人任せにしてごめんなさい」
「(え？Aさんが何を？)ありがとうございます、Aさん」
Aの言葉に疑問を持ちながらも、澤崎は伊集院に話し始めた
伊集院の事務所を出たA
タイミングを図ったように電話がかかり、スマホを耳に当てる
「はい、Aです・・・あぁ、見付かりました？」
歩きながら相槌を打つ
「ありがとうございます、千隼さん。後でね」
電話を切り、さて、と呟く
「任せるとは言え、何もしないのはシャクだなぁ・・・」
んー、と考え、にんまり、と笑みを浮かべ、とある番号に電話する
「あ、にぃ様！例の件で１つお願いがあるのだけど！」
――――――――――――――――――
伊集院の事務所にやって来た華太と須永
澤崎は天羽組も世話になった事、露払いをする事、そして
「服部の確保を俺にやらせてくれ、茂夫」
伊集院が訝しげに華太を見る
「どういうつもりだ？」
すると、鋭い目を向けていた華太が困ったような、仕方なさそうな顔をして、目をそらし
「・・・・俺がやらないと、雛がやると・・・」
「・・・・・・・・・・・・・そうか、わかった」
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かな - 雛さんはメアリー.スーヒロインですね。欠点無さそう。 (12月31日 20時) (
レス) id: 6ea7610922 (このIDを非表示/違反報告)
ユノン - 三毛猫の正体は文ストキャラの夏目漱石ですか？ (11月22日 21時) (レス) id: f5fff43cec (このIDを非表示/違反報告)
ユノン - 続編おめでとうございます。 (11月21日 13時) (レス) id: f5fff43cec (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：水琴 | 作成日時：2023年11月20日 23時
